集団が魅せる演武の美~規律が生む集体演武の美しさをたっぷりお聞かせしましょう
創造と工夫、心に明かりを
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さて、
演武をするという事は人前でその技を披露する事ですが
「どうせなら、みんなと演武をした方が楽しいのでは?」
…なんという、なんという着眼点!
そんな楽しそうな事を思い起こさせてくれたあなたは、やはり素敵です!
今回は、他の人と一緒に演武をするという取り組みについて話をします。
まずは集団で同じ動きをするという「集体」と呼ばれる集団演武(または団体演武)について説明します。
●型演武~集団編
◆1.人数はどのくらい?
◆2.規律が生む美しさは圧巻です
中年会社員武術家JunoIwamiが、中国拳法の演武を本当に初めて行ったのは、この集団演武です。
一人でやるときとは違う「規律」や「統一性」が見せる美しさが、そこにはありました。
目次
<<●型演武~集団~>>
演武では複数の人間が同じ動作で型(武術の動作を繋げて一連の動きにする形式)を行うやり方もあります。
こうした集団または団体で行う演武は「集体」と言われています。
◆1.人数はどのくらい?
集体は、おおむね5人以上で行います。
所属する団体の規模やチーム構成によって人数は多少前後します。
今まで私が見てきたケースですと、5人から20人くらいで演武する事が多いです。
では、人数がもっと多い時はどのくらい?
……そうですね、覚えている最大数が100人くらいの時もありました。
YouTubeなどの動画を探してみると、大きな会場いっぱいに、それこそ何百人という人たちで演武をおこなっている場合もみられます。
たくさんの人たちの中で同じ動きをする。
前を見ても、後ろを見ても、横を見ても誰かがいるという事はとても安心します。
◆2.規律が生む美しさは圧巻です
多くの人が一斉に太極拳をする様は圧巻です。
流れる音楽、呼吸に導かれるゆったりとした動き
大極拳の動きは、こうした集団での演武にとてもよく映えます
昔から伝わる型での「集体」は、周りの人が同じ動作を知っているため安心して演武に集中出来ますので、動作も揃えやすいです。
ゆったりとしていながら規律のある動きに統一されているため、一人の時には真似できない美しさが引き出されます。
また、動作を選び抜いて、5人用、10人用などに構成し直して演武をおこなう場合もあります。
こうした演武は人数に合わせて最も良いと考え抜かれた演武を披露しますので、非常に面白味があります。
以前見た演武では、中央にスッと集まったと思えば、周囲にサッと散っていく様子がとても綺麗に揃っており、まるで魚の群れのが目の前で泳いでいるように感じました。
勿論、集体は太極拳だけではなく、動きの速い拳法でも行われます。
空手や合気道も動きが速いのでとてもキビキビとしており、私を興奮させます。
集体の中に知り合いがいれば、その動きを注視しても良いですが、全体を見渡すように視野を広げると、まるで自分がその中で一緒に演武をしているように錯覚します。
そんな美しさと楽しさを感じ取れる機会があるというのは、素晴らしい事だと思うのです。
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<目次>
▼はじめに
●「演武」って何?~そんなあなたへ中年会社員武術家が取り組みと 目的を紹介します
▼演武の種類
●演武って結局何するの?~実際に大会に参加した中年会社員武術家が一人でやる演武の内容を説明します
●集団が魅せる演武の美~規律が生む演武の美しさをたっぷりお聞かせしましょう
●分かりやすい演武はいかが?~二人一組でやる演武は迫力と連携に瞬きを忘れます
▼個人的な経緯
●かつては演武が嫌いだった?~中年会社員武術家が演武に積極的でなかった理由
●それは誰かの笑顔の為に~中年会社員武術家が演武会の参加を続ける理由
▼演武会の楽しみ方
●「見て楽しむ」中国拳法~演武者との一体感を得る3つの取り組み
●演武会に行くのは初めてかい?~では、日本古武道演武大会に行った時の「どよめきと驚き」の話をしよう
●日本古武術の演武が見たい?~私なら日本古武道演武大会を楽しみに待ちます、2月開催ですけど!
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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す 岩見より