イベントを支える舞台裏~東京インターナショナルペンショー(TIPS)2021ボランティア体験記

東京インターナショナルペンショー(TIPS)2021にボランティアとして参加しました。

開催場所は東京都立産業貿易センター浜松町館
開催日は3日間で、2021年11月12日、13日、14日でした。

ちょっと高級でニッチな品揃えが特徴の文具関連のイベントとして毎年開催されています
前年までは来場者として参加していました。

そんなわたしが今回はイベントボランティアとして参加しました。

ボランティア中は会場の設営や出入り口での案内。
その後は一人の参加者として会場を回りました。

スタッフ証を見てブースの人たちからお礼の言葉をいただきました。
その瞬間、深い感動を覚えました。

この記事はイベントボランティアや文具イベントに興味がある人が目を向けてくれたらと思います。
「ああ、こういうものなのか」と眺めていただければ幸いです。

目次

来場者からボランティアへ

東京インターナショナルペンショー(略称:TIPS)
昨年までは来場者として参加していました。

その時の感想は以前この記事に書きました。

見て回るだけでも楽しいイベントだったのでイベントを作る側にも参加してみたいと思いボランティアに参加しました。

公式ホームページにはボランティア募集のページもありましたので、そこから申し込みました。

事前打ち合わせで当日も安心

ホームページからボランティアに応募したは良いものの、それまで何をすればいいのでしょうか?

当日直接会場に行ってから矢継ぎ早にあれこれと指示を出してくるような体制だったらどうしようと心配していました。

しかしそうした心配は杞憂に終わります。

イベント当日のひと月ほど前から数回に分けて事前打ち合わせがあります。
全ての事前打ち合わせに参加する必要はないため、わたしはイベント当日から一番近い日に参加しました。

内容は当日の流れや自分が担当する役割、場所、時間帯。
担当内容は主催者側が決めてくれていますので確認しながら質問することもできます。

事前打ち合わせは平日夜だったため、わたしはオンラインでの参加です。
主催者や一部のボランティアの人は会場から参加していました。

事前に配布される資料(PDFファイル)もありますので、資料を見ながら話を聞くことで安心してイベント当日に臨むことが出来ます。

イベント開始!さあ、やるぞ

イベント当日になりました。

わたしの担当や流れは以下の通りでした。

<イベント初日午前担当>
8時開場から 会場設営(机をイスを出す)
9時30から 会場内の荷物搬入
(10時から 展示者来場)
10時以降 発表会場のバミ張り
11時から 昼食(手の空いた人から)
12時から 開場 入り口受付係
13時から イベント開始 出口にて案内係

14時からは一来場者として各ブースを回りたかったのでボランティアの時間とはしませんでした。

ただこれは早計な判断で、ボランティアもフリータイムがあるためボランティアをしながら、その後も各ブースを回れることは後になってわかりました。

翌年のボランティアでは終日ボランティアで参加しました。

ゼロから始まる会場作り

なにもない、ゼロからの状態から会場設営が始まります。

机を運び出すことから始まるのですが、この机がやたら重い。

力には自信があるわたしでも「あ、これは一人でやったら腰痛めそう」と思うくらいの重量。

2~4人がかりでえっちらおっちら運びます。

広い会場に重量級の机を並べていきます。

並べ終えて見渡すと、机の列が微妙にスレたり曲がっているのに気が付きます。
それを調整するのも結構たいへん。

指示を出す人、机を動かす人に分かれての作業

イベントが始まってしまえば、誰も気が付かないような細かな部分ではありますが、こうしたこだわりが人の流れやブース内の作業スペースに少なくない影響を与えていきます。

写真ではわかりにくいと思いますが、床には何か所も電源があります。
展示ブースによっては電源が必要となる場所もあるので、電源ケーブルなども準備していきます。

集団作業が一体感を生む荷物搬入

展示ブースの荷物搬入開始
業務用エレベーターが物々しさを感じます。

地下駐車場から会場へのピストン輸送。
わたしは会場のエレベーター前にスタンバって搬入された荷物を一時スペースに並べ、そこから各展示ブースに運びます。

スタッフだけでなく、展示ブースの当事者たちも参加しての怒涛の搬入でした。

思い返すと、一番一体感のあった作業でした。

ひと段落。
梱包の開封から陳列はブースの中の人たちの領域です。

バミろうぜ、養生テープ!

別の、まだ残っている作業に向かいます。

講習会、発表イベントのための特設会場。
多くの人が聴講するため、待機列を場内で整理するために床に養生テープを貼ります。

この作業の通称は「バミる」というらしい。

「ヘイ!そこの手すきの君、俺と一緒にバミらない?」

たくさんバミって作業完了です。

お弁当とお菓子と雑談と

担当作業が終わり、手すきになった人たちから食事に入ります。

わたしは11時20分から食事をとりました。
12時にはイベント開始なのでそれまでには食べ終えます。

スタッフ(ボランティア)ルームにはお弁当やお茶のペットボトルが用意されています。

思った以上に豪華な弁当です。

ついでにお菓子もいただきます。
ブースの人たちからの差し入れ。家に持って帰って食べた。美味しかった。

展示ブースの人やボランティアの人がお土産にと持ってきたのがあるのでいろいろな種類があります。

部屋の中で周りの人たちの話に聞き耳を立てると、海外からきている人もいて驚く。
向こう(オクラホマ)の話と日本の話が交錯して面白い。
なるほど、来場者や出展ブースの人たちだけでなく、こうしたボランティアにも海外の人が参加するということに国際色の豊かさを感じます。

東京インターナショナルペンショー2021、スタート

12時に開場。
チケットを持っている人たちを整理しながら会場に案内します。

正直、昼食以外はずっと立ち仕事なのでそろそろ足腰がヤバイ。

13時から開始。
東京インターナショナルペンショー2021の開幕です。

入り口の案内係から出口担当にスイッチ。
主な目的は出口側から人が入らないようにする門番。
これが今回のボランティアの最後の仕事になります。

来場者に結構話しかけられました。
聞かれる内容の大体が再入場に関して。

理由はトイレに行くため。
トイレに行った後に再入場できるかというのは確かに重要な確認事項です。

手持ちの券を見せれば入り口から再入場できることを都度説明します。
安心して一度中座して、出すもの出してから会場に戻ってもらいます。

そして14時。時間が来たのでボランティアタイムの終了です。

来場者として会場巡り

ここからはひとりの来場者として会場を回ります。

金属製のペン先が特徴の製品。
万年筆ともガラスペンとも違う書き味と金属ならではの高い耐久性を持つ。

こういうの、絶対に一般の文具店とかでは見ないだろうな。

イベントの度に見に来てしまうブース(アーニトルさん)のペンホルダー。

年々ラインナップが増えてきている。

 

インクの種類もとても多い。
こういうのは、感性で選んでいこう。

木軸のボールペン。
木の種類によって模様や触り心地が違う。

手持ちにひとつあるのだけど、もう一つ欲しい。

灰色の紙の514ページの白紙のノート。もはや本である。

ボランティアに参加した人はスタッフ証を首から下げたまま各ブースを巡って良いことになっています。

あるブースを見ていた時、スタッフ証を見た人から「ありがとう」と声をかけられました。

その一言はわたしの心に深く響くものを与えてくれました。

イベントボランティアに参加して

このイベントは3日間開催されました。

ボランティアスタッフは合計44名
総来場者数1600人を超えました。

実際に参加して感じたことは誰かの役に立つことの喜びでした。

設営時は力を合わせて机を並べ、展示物を運ぶのはとても楽しかったです。
会場を見て回っている時に展示ブースの人からお礼を言われた時には素直にうれしかったです。

良かった、参加して。

今後は他のイベントスタッフをやってみるのも良いかも知れませんね。

関連リンク

内部リンク

東京インターナショナルペンショー2019〜「書く」こだわりを実感するマニアックイベント

外部リンク

東京インターナショナルペンショー(TIPS)公式ホームページ

東京都立産業貿易センター浜松町館