バジルの新芽にもらった勇気〜2年越しの栽培リトライ物語
友人からもらったタイバジルを育て、バジルソースを作ることが出来たことを前回の記事で書きました。
とはいえ、これは一度で成功したわけではありません。
要した月日は2年がかり
(タイバジルの前に育てていたイタリアンバジルも含めると5年がかり)
心情的にはあきらめていた部分もありました。
リトライ(再挑戦)するきっかけとなったのはバジルの新芽の発芽。
そこに感じたのは確かな生命力。
今度こそ枯らすことなくやり遂げようと勇気をもらいました。
その結果、育てたバジルを使ってソースを作り上げることが出来ました。
小さな新芽に感じた生命力に感動と勇気をもらい、あきらめない努力の継続が実を結んだ事実は深く心に残っています。
今回の話はそうした失敗と復活のきっかけとなったバジルの発芽、そこからの再挑戦の話になります。
目次
バジルソースが作りたくて
バジル栽培を始めた切っ掛けはバジルソースを作りたかったためです。
自分好みに味を調整したソースをたっぷり使って好きな料理を食べたら実に幸せそう。
そんな食欲に根差した欲求からでした。
そしてイタリアンバジルを3回育て、そのすべてを枯らしました。
バジル栽培は難しくはないというのが一般論なのですが、そんなバジルを3回も枯らしたとなるとさすがに心がへこみました。
そんな私が友人からいただいたタイバジル
一度は越冬できずに枯らしてしまいましたが、翌年にはバジルソースが作れるくらいまで育てました。
その様子が前回の記事です。
上にも書きましたがすぐに成功したわけではありません。
むしろ失敗の連続。
晩夏に受け取って、良く育つのがうれしくて調子に乗って育てたら越冬できず枯れ果てました。
この写真は11月の頃の写真です。
花が咲いています。
こうなると花やその後の種に栄養がいくため葉の風味は落ちるらしいです。
12月には葉は枯れ落ちて種をつける茎が伸びています。
この頃になるともうただの枯れ枝です。
また枯らしてしまったのだな、と気落ちします。
再び葉をつけることのない枯れ枝をさらす鉢植え
さっさと処分したらいいのに、未練たらしくベランダに置き続けました。
しかしこの未練たらたらの行動が功を奏しました。
うかつに「断捨離」と称して廃棄しなかった決断力のなさが、希望をつないだのです。
すこし大げさな言い方をすれば、自分自身を救ったのだとさえ言えます。
枯れ枝をさらす鉢植えを置いたまま季節は冬から春になりました。
そして4月のある日、鉢から新芽が出ているのをみつけました。
鉢に落ちたバジルの種が芽吹いたのです。
素直に感動しました。
気づかぬうちに枝から落ちたであろう種が、鉢植えの隅っこから小さく芽吹いている姿。
なんといういじらしさ
なんという生命力
今度こそ、育て上げよう。
今まで枯らしてきた3回分のイタリアンバジル。
去年枯らしてしまったタイバジル。
これらの経験で得たものを投入して育てよう。
そこから葉を採って今度こそバジルソースを作ろう。
第二次バジル栽培
発芽した新芽はしばらく鉢植えの隅っこで育てます。
芽がある程度伸びたら摘心して、水栽培して根を生やしていきます。
根の長さがある程度長くなったら土を買って水栽培から土に植え替え。
プランターへの植え替え作業。
初めての作業なので、どうなることかとおっかなびっくりの作業です。
まだ茎が柔らかいため自立することは出来ません。
そんなバジルは枯れてしまった初代タイバジルの枝を支えにして自立させます。
その後は毎日毎朝霧吹きで水をあげる。
朝に目覚めたら真っ先に窓を開け、夜のうちに用意しておいた霧吹きで水をかける。
暑い日には夕方にも同様に水を吹きかける。
虫がいないかと探し、葉の色を確認する。
虫の糞を見つけたり葉が丸まって蜘蛛の糸のようなものが見えたら幼虫がいるとみなして探して駆除。
薄めた木酢液を1回噴霧した虫は一気にいなくなった。
バジルの葉が痛むようなこともなかったのでホッとする。
葉の色が黄変していたり、葉の厚さが薄いように感じたら水分や栄養の与え方を調整。
季節により太陽の当たり方が変わり、風向きも変化するのでプランターの置き場も移動させる。
ベランダの地面を人工芝にすることで輻射熱(反射熱?)を抑制効果を期待する。
失敗続きのバジル栽培
今度こそは育てるのだと一生懸命世話している自分がいました。
バジルは育ち、ソースづくりへ
やがて季節はすぎて葉も茂ってきました。
きっとバジルが応えてくれたのでしょう。
9月に入り、バジルソースが作れるくらいの量が取れるようになりました。
そこからの展開は前回の記事に書いた通りです。
こうして振り返ると、あのソースは最低でも5年越しの賜物と言えます。
「バジルソース作れた!」と記事にすると単純ですが、その裏には失敗し、悔しい思いをしながらも続けてきた経緯がありまし。
バジル栽培を諦めかけたときにタイバジルをくれた友人に感謝を。
困ったときの対処法をインターネット上に挙げてくれた名も知らぬ先人たちに感謝を。
植物を育てることを通じて、小さな行動と工夫を継続することの大切さを実感しました。
なにより、植物の生命力に感動と勇気をもらえたような気がします。
日常の中ではいろいろとつらい日が続いたり
解決できない物事がたくさん目の前にあってげんなりする日も多いです。
それでも、慌てず騒がず焦らずに、ゆっくりと、おっかなびっくりでいいから取り組んでいこう。
そんな気持ちを、小さなバジルの芽からもらった気がします。
関連リンク
内部リンク
2年越しのバジルソースつくりの成果をここに。
外部リンク
バジルソースの作り方を調べるのに助かりました。
料理でわからなかったらまずは調べてみる。
知っててよかったクックパッド
動画でソースつくりの作業を把握することが出来ました。
バジルの美味しさ知ったきっかけはこの人のおかげ
有機栽培の担い手、八木さんのホームページ。
お米もナスも非常においしかったです。