「見て楽しむ」中国拳法~演武者との一体感を得る3つの取り組み
創造と工夫、心に明かりを
———-
さて、
武術の動きや型を披露する事を「演武」と言い、中国拳法でもよく行われます。
アクションスターの様に飛んだり跳ねたり回ったり目まぐるしく動く拳法もあれば、太極拳の様にゆったりとした動作で構成されている拳法もあります。中年会社員武術家JunoIwamiがやっている形意拳は直線的な動きに特徴があり、これもお勧めです。
これらの拳法の演武は見ているだけでも面白いのですが、演武をしている人との一体感を得るとより楽しく見れます。
今回は、演武をもっと楽しみたいという人のために、演武者との距離をググッと近づける取り組みを紹介します。
●1.呼吸を合わせる
●2.ちょっとだけ体を動かす
●3.自分がやっている姿を像する
椅子に座ってでも出来る簡単なものです。初めて演武を見る人であっても自然と体が動いてしまいます。
目次
<<●1.呼吸を合わせる>>
やっている人の動きに合わせて自分も息を吸ったり吐いたりします。
これは太極拳の様なゆっくりとした動きの拳法を見る時に有効です。
演武が終わるころには、ゆったりとした呼吸になり、心も落ち着いています。
自分でやっているような感覚になるので、眠気予防にもなります。
◆ 息をするタイミング
太極拳では腕を上げる時や、足を後ろに下げるときに息を吸います。
逆に、腕を下げたり、前に突き出したり、または足を前に出して進む時に息を吐きます。
演武を見ている時にそうした動きに合わせて緩やかに自分の呼吸を合わせると、座って見ているだけのはずが気功の様な気持ちよさを感じます。
<<●2.ちょっとだけ体を動かす>>
アクション性の高い演武が始まったら、突いたり蹴ったりする動きを見ながら、少しだけ体を動かします。
演武を見ながら肩や膝をタイミングよく動かす事が出来ると、なんだか自分が技を繰り出しているような気になります。
気分はアクションスターです。
ただ、動きすぎると隣の人に当たるのでご注意ください。
<<●3.自分がやっている姿を想像する>>
目の前の演武に感じ入った場合は「もし、あれが自分だったら」と想像します。
演武をしている人に自分の姿を重ねます。
自分が突き、自分が蹴り、投げたり、関節を決めたり…
そうした姿を思い浮かべてると、自然と体が動いてしまいます。
今は見ている側ですが、そのうちあそこに立ちたいと、心に動きが出てきます。
<<一体感で演武を楽しむ>>
今回紹介したような「見方」をすると、それだけで演武者との距離がグッと縮まります。
演武を行う人との距離が縮まり、一体感が増すと、より深くより早く演武を楽しく感じることが出来ます。
さあ、これであなたは観客でありながら演武者にもなれる方法を得ました。今までより楽しく、初めてでも興奮する、そんな演武があなたを待っています。
「演武」の関連記事はこちらです
<目次>
▼はじめに
●「演武」って何?~そんなあなたへ中年会社員武術家が取り組みと 目的を紹介します
▼演武の種類
●演武って結局何するの?~実際に大会に参加した中年会社員武術家が一人でやる演武の内容を説明します
●集団が魅せる演武の美~規律が生む演武の美しさをたっぷりお聞かせしましょう
●分かりやすい演武はいかが?~二人一組でやる演武は迫力と連携に瞬きを忘れます
▼個人的な経緯
●かつては演武が嫌いだった?~中年会社員武術家が演武に積極的でなかった理由
●それは誰かの笑顔の為に~中年会社員武術家が演武会の参加を続ける理由
▼演武会の楽しみ方
●「見て楽しむ」中国拳法~演武者との一体感を得る3つの取り組み
●演武会に行くのは初めてかい?~では、日本古武道演武大会に行った時の「どよめきと驚き」の話をしよう
●日本古武術の演武が見たい?~私なら日本古武道演武大会を楽しみに待ちます、2月開催ですけど!
———-
立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す 岩見より