「それ何?」「武器です」「え?」~中国拳法では武器類を持って歩く状況でも会話が弾みます

創造と工夫、心に明かりを
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さて、
中国拳法を中心に取り組んでいる中年会社員武術家JunoIwamiですが、移動中に知り合いに合うと「何それ?」と聞かれます

彼らの目線を追っていくと、私が背負っている幅20㎝、長さ120㎝程度の入れ物を見ています。
練習用の武器類を入れている袋なのですが、それを素直に説明するのは何と言いますか気が引けます。

だって商店街の真ん中で「武器です」とか「刀です」って言いにくくありませんか?

今回はこうした「武器類持ってウロチョロしていた時にあったやり取り」について話していこうと思います。

一般的なものに言い換え、言い張る
分かりやすい入れ物に変えてみる
素直に言ってみた

武術をやっている人にとって武器は「まあまあ日常的」ですが、普通の人達には「完全に非日常」なので、その対応にも気を使える「気遣いの出来る」武術家でありたいものです。

やはり目を引く「見慣れないモノ」

日本刀や弓道の弓、またはギターであったりすれば、外から見た入れ物の形で分かります。
しかし中国拳法の武器の入れ物は外観に「分かりやすい形」がありません

自然と「よく分からないけど大きい荷物」を持っている人に見えるため、知り合いに合うと「それ何?」と聞かれるのです。

一般的なものに言い換え、言い張る

あら、楽器やってるの?」と惣菜屋の店員さんに聞かれました。カウンターからは丁度私の胸から上が見えているようで、ギターのネック部分に見えたのかもしれません。

「はい楽器です。三十路の手習いで、最近始めました。」これで言い張ります。
時としてその人が見ているものに合わせる必要があると思うのです

(店員)「じゃあ、その身長より長い棒は何?」
(Juno)「…釣竿です」
世の中、言い張った者勝ちという事もあるのだと思います。

分かりやすい入れ物に変えてみる

ギターのソフトケースに刀やら剣やら5種類くらいの武器をまとめて入れて運んだこともあります。

自転車屋に寄った時に「おう、ギターやってたんだ」と自転車屋の主人が言います。
訂正するのも面倒になっていた私は「そうなんですよね~」とソフトケースを置くと、

「ガシャン!」と明らかに金属同士がぶつかった音がします。
確か三節棍か二節棍も入れていたので、程良く「鎖がぶつかる音」も響いたはずです。

(自転車屋主人)「ギター…?」
(JunoIwami)「はい、ギターです。最新式です」
世の中、言い張った(以下略)

素直に言ってみた

稽古の帰りに会社の人と偶然会いました。
「え、どうしたの?その長いの」

(Juno)「ええ、ちょっと稽古で槍を使ったもので。では、この辺で」
(某氏)「え?や?なんだって?」
母国語であっても、聞き慣れない単語が急に出てくると、翻訳するまでに多少の時間が必要なようです。

余計な突っ込みを入れられる前にさっさと離脱です。

好奇心から始まる会話とキラキラとした目

事実だけを抜き出すと「武術のための練習用の武器類をもっている」それだけなのです。
何一つやましい気持ちはありませんし、ないのですが、どうにも素直に白状するのには勇気が必要な気がします。

しかし、こうしたやり取りが、楽しかったりするのも事実です。
時には中身がばれて「見せて見せて」とせがまれます。

「おお~!」と手に取る様は老若男女共通で、目をキラキラとさせています。映画の中でしか見ないものですから好奇心もくすぐられます。「どうやって使うの?やってやって」と話が続いていきます。

こうした好奇心から始まる会話ややり取りが私はとても好きなのです。

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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す  岩見より