10分で立派な中国拳法稽古記録を作りあげる!~スピーディ&ハイクオリティな記録作成方法
創造と工夫、心に明かりを
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さて、
武術の稽古に限ったことではありませんが、稽古記録をつけようとすると始めから最後まで細かく書き出さなくてはならないというイメージがありますが、これは物理的に不可能です。
しかし一工夫を行えば、その日以降の稽古記録はスピーディ&ハイクオリティに作り上げることが出来ます。
今回は中年会社員武術家JunoIwamiが「書く内容が明確で、時間もかからない」稽古記録の書き方について紹介します。
●1. 何に取り組み、何を得たのかをワンセットとする
●2. テンプレートを用意して、短時間で重要なことを書き上げる
私にとって「魂の注入先」と思うほど武術は重要な事ですが、だからこそ短時間でビシッと書き上げたいのです。
目次
<<武術稽古記録を作るための最大の敵、「面倒さ」>>
「面倒」というのは主に手間と時間に対して言われることです。そこで「面倒さ」をなくすための方法が「一工夫」になります。
●1. 何に取り組み、何を得たのかをワンセットとする
書き出す内容として「取り組み内容とその効果」をワンセットにします。これにより「何をしてどうなった?」の因果関係が分かるようになります。
例えば、稽古中に「お!?これは」と思った事とその時にやっていた稽古内容について書くというやり方です。
「お!?」というのは発見です。今の自分は持っておらず、今後の自分に必要そうなことである場合が多いため、記録に残す価値があります。
私の場合は、先生に突きのやり方を教わった時に「あ、これなら確かに!」と胸にグッとくる瞬間がありました。
実際に今までは気付かなかった事ですし、他の人に仕掛けてみたら「突きの威力が増したね」と言われます。
このように取り組んだ内容と自分の胸にグッと来た事に絞って記録を残していきます。
少し物足りないかもしれませんが、こうしないと延々と書き続けてしまい、時間と手間がかかってしまいます。
●2. テンプレートを用意して、短時間で重要なことを書き上げる
今回の記事の肝はこれです。
疑問を投げかける形で終わるテンプレート(決まった形の書式)を用意しておき、それに応えていくことで重要なことを頭から短時間で引き出していきます。
利点は二つあります。一つは時間が無くても書ける事です。
「何が大事だったかを思い出しながら書いていく工程」がないためとてもスピーディに出来ます。
二つ目は記録内容に大きなブレがない事です。型が決まっているため、書く順序や重要性が前回の記録と同じようになります。
書式が同じであるため、内容が違っても振り返った時に見やすい事が特徴です。
私の場合、現在のテンプレートは以下のようになっています。いずれも複数回答は可能ですが多くても3つと決めています。文字だけなら5分、イラスト入りで10分で書き終えます。
<武術稽古記録テンプレ>
a. もっとも胸にグッと来た気付きや教えは?その時の稽古内容は何?
b. 明日の自分がa.を再現するためにはどこに気を付ける?
c. 課題として残ったことや加わったことは何?
d. 課題を解消する手段を一個挙げよう
また時間に余裕がある時や型の順番の記録のために下の項目もつけています。
e. さあフリーダムだ。今の情熱や型についての意見があれば書きつづれ!
テンプレートは時々見直しながら、より自分に合った書式に直していきます。
<<昨日の自分をほめてやりたいと思う瞬間>>
「稽古記録?面倒だから嫌だ」という気持ちも分かります。それでなくても稽古で疲れているのです。
しかし一工夫を加えることで手早く重要な項目に絞り込んだ記録が出来ます。これを見たときの自分はとても驚きます。
今日の自分が昨日の自分に思いました。
「ありがとう昨日の自分。この記録が無かったら同じ間違いをしていたところだったよ」
明日の自分は今日の自分にどんな感情を持つのか、今から楽しみです。
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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す 岩見より