エレガントなバリ舞踊レゴンダンスに興奮と喝采を送る!〜2019年6月バリ島旅行
言葉なき舞踊から文化と物語への想像をかき立てる岩見です、ごきげんよう。
もうね、聞いて!
すんごいうれしいことがあったんだ!
バリ島の伝統舞踊「レゴンダンス」を生で見られたんだよ!
喝采を!
送らずにはいられない!!
その素晴らしさにいまだに興奮が冷めない。
ふう
ちょっとクールダウンしよう。
まず、レゴンダンスはバリの2大舞踊のひとつ。
(もうひとつはケチャックダンスといいます。)
その動きはしなやかかつ優美であり「最もエレガントなバリ舞踊」と言っても過言ではないでしょう。
動き、目線、指先までの全部を含めた「表現」が特徴で、事前知識がなくても見る者に訴えかけるものがあります。
言葉はなく、音楽と舞の中で物語がつむがれる。
鳴り響く伴奏の中で繰り広げられる優美さとメッセージ性のある舞に、もう興奮するやらため息が出るやらで大変です。
見終わった時には惜しみない喝采が湧き上がりました。
2019年6月のバリ島旅行。初日から様々な場所を観光し、バリの空気に触れてきた夜のできごと。
今回はそんなレゴンダンスを初めて見たわたしの率直な感想をお伝えします。
レゴンダンスの流れと感想
開幕と同時に鳴り響く鉄琴や太鼓の音。
速いペースで打ち鳴らされる音楽は「エレガント」というレゴンダンスの評価とは裏腹の激しさを持ち、期待を膨らませてくれます。
目の前に演奏する人たちがいたので驚き。
以降、最も音楽に近い場所でこの舞踊を鑑賞することができました。
舞踊は舞手の人だけでなく、こうした舞台以外にいる人たちの協力も含めた総合的な芸術文化だと感じます。
さあ、いよいよ舞手の登場です。
あ、これわかる。
多分「歓迎の舞」とかの部類だ。
3人のきらびやかな衣装を着た女性が登場。
それぞれが手に持った器の中の花びらを振り撒き「花道」を作る。
さて、この「歓迎」は観客に向けてか、それとも次の登場人物に向けたものか
フッとそんな考えがよぎります。
次に登場したのは凛々しい雰囲気の若い男性。
大きな冠や衣装から勝手に王族扱いです。
「めっちゃイケメンじゃないの!」
男性の踊りはメリハリのある力強い動き。
女性のしなやかで円を舞う動きと好対照です。
片足を上げて一瞬だけ止める動きなどは歌舞伎の「見得を切る動作」を彷彿とさせます。
クルリと回転する動作。
襞(ひれ)飾りがフワッと広がるのも楽しい。
軸が安定しているから回転動作の安定感がある。
素直に凄いと思います。
(このあたりから、舞の素晴らしさとともにそれを可能にする舞手の身体の動き方にも目が行き始める。
だって、武術家なんですもの、わたし!)
イケメン王子様が舞台を降り、次に女性が登場。
ちなみにこうした場面転換の時は一度音楽が止むので見ているこちらも気分が切り替えられてひと呼吸つけます。
しばらくするとさらにひとり増えてシンクロするように舞い踊る。
ここで登場するふたりは衣装が同じ。
動きに敵対関係は見られず、対のように踊っているから、肯定的な関係を示しているのかな?
そんなふうに感じながら鑑賞します。
次に現れたのは緑色の裾の長い衣装を着た女性。
身体のねじりをしなやかに活かした動きと相まって「蛇」を彷彿させます。
(中国拳法の八卦掌とかに活かせたら面白い動きになりそうだなあ、なんて思いながら見てる)
そこにもうひとりの女性が上がり、ふたりの舞手でのクライマックスです。
衣装も動き方も違うふたり
付かず離れず
敵対とも友好的とも見えない
それぞれが独立した存在としてひとつの舞台で踊る。
どちらかが倒れて終わるような勧善懲悪ではない世界観。もっと大きな物語を示しているように感じました。
最後までふたりは付かず離れずを繰り返し、でも決定的な溝は作らずに共存を受け入れて舞台は終わり。
気がつけば30分があっという間に過ぎていました。
とても興味深い。特に最後のパートの意味を知りたい。
あとでレゴンダンスのストーリーについて少し調べてみようと思います。
集合写真、ありがとうを伝える
舞台が終わったあと、集合写真が撮れるということなので撮ってもらいました。
うわ、めっちゃうれしい。
バリ島旅行の目的のひとつである伝統舞踊を見ることが叶った時間。
レゴンダンスは視線や指先の小さな動きまで洗練されていた。
音楽や舞手(演舞者)の動きに見入ってしまった。
今日一日、バリ島のあちこちを観光した。
そのどれもが素晴らしく、最後に至っては舞踊という文化を生で見る機会を得られた。
バリでの「ありがとう」は「テレマカシ(Terima kasih)」と言い、意味は「あなたの愛情をいただきます」だそうです。
「テレマカシ(Terima kasih)」
(あなたの愛情をいただきます)
近くにいる人に言う。
向こうも笑顔で応えてくれる。
いい言葉です。笑顔をもたらす文化と言葉。
まさに愛と伝統をいただいた時間でした。
<参考リンク>
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