ゴア・ガジャ遺跡(Goa Gajah)にはロマンと祈りと生活感が見て取れる〜2019年6月バリ島旅行

歴史や文化にロマンを感じる男、岩見ですごきげんよう。

2019年6月、バリ島旅行が始まりました。
初日は遺跡や寺院など、バリ島を感じる観光旅行の予定です。

そんな観光旅行で訪れた遺跡のひとつ「ゴア・ガジャ遺跡(Goa Gajah)」

古くに作られながら詳細がわかっていないというロマン

原型をとどめて発掘されたレリーフや像の芸術的完成度の高さ

祈りの残滓(ざんし)すら感じる修行場所

日本の神社仏閣と違って生活感も感じ取れる敷地内など

そこは小さいながらも宗教的な佇まいとバリっぽい開放感、高い文化性を感じることができました。

目次

ゴア・ガジャ遺跡ってなんなのさ

ゴア・ガジャ遺跡はバリ島にある遺跡のひとつです。

正体不明な部分が多いのですが、神様を祀(まつ)る場所であり、僧侶たちの修行、瞑想の場所と推測されています。

作られたのは11世紀とのこと。
11世紀ってことは、西暦1001年から西暦1100年だから
今からザックリ1000年前!

おお、ロマンが震える!

そう見えたなら仕方ない〜ゴア・ガジャの名前は勘違いから

ゴア・ガジャ遺跡は「象の洞窟」という意味だそうです。
「ゴア」が洞窟、「ガジャ」が象。

なんでも1920年代にオランダ人によって発見されたこの遺跡。

発見時に見えた像が「象の鼻」に見えたことから付けられた名前だそうです。
(「象」と「像」が区別つきにくいので、以下「象」は「エレファント」とします。)

で、祀られている神様自体は象さん(エレファント)とはなんの関係もない。

つまり
「象の洞窟」という名前なのに
象さん(エレファント)は全く関係ないのです!

こんな像が入り口にデデン!とあるにも関わらずです!

以来、そのままの名前で押し通り、現在まで至っているわけです。
まぁ、ね、そう見えてしまったんだったら仕方がないよね、うん。

何の像が「象(エレファント)」見えたのかは説明されなかったので分かりませんが、おそらく知恵の神様であり、象(エレファント)の鼻を持つガネーシャ像を見たのではないかと勝手に推測しています。

もしそれ以外の像を見て動物の象(エレファント)だと思ったのであれば

私はそっと発見者の肩に手を置いて
「発見おめでとう。
でも名前つけるのはちょっと休んでからでいいんじゃあないかな。」
と言いたい気分です。

ゴア・ガジャ遺跡へ

階段を下りてゴア・ガジャ遺跡にむかいます。

いいね、苔むした感じが素敵です。

斜め下を見ると3体の像が泉に並んでいるのが見えます。

「沐浴(もくよく)の女神像」です。

ほとんど破損のない状態で発掘されるのは凄い事なのではないでしょうか。

女神像が持つ壺から出る水で手を清めてから奥の遺跡にむかうのが順番のようです。

折角ですので手を洗ってみましょう。

泉に続く階段を下りると左右の壁際にひとり分の幅の道があります。
どちらの道でもいいので進んで左右どちらかの女神像の側に行きます。

ただ、階段も女神像につづく道も苔があって結構すべりま「ああっ!」

…さっそく後ろで階段ですべり、尻で3段ほどショートカットしている人がいます。

もう3段いったら、私を巻き込んでもろともに泉に落ちていたことでしょう。

魚の泳ぐ泉にダイブすることなくてよかったです。

気を取り直して
女神像まで近づきました。

道の端から女神像まで少し距離があるので、くいっと体ごと手を伸ばして手を洗います。

身長が低い人は少し頑張った挙句に足元の苔ですべるイベントも起きそうです。

手に当たる水は結構冷たく、暑いバリの空の下では気持ち良く感じました。

レリーフの中へ

この遺跡の最も代表的なものは、このレリーフでしょう。

魔女の顔を模したとも言われているこの岩のレリーフの口の中に入れるようになっています。

中は短く丁字路になっていて、突き当たり正面と左右の位置止まりの壁に石像が祀られています。

うーん、写真を撮っていいものなのだろうか。

ダメと書いてあるわけではないですが、何か厳かなものを感じたので軽く、メクラでシャッターを切るだけに留めます。

ガイドブックには「中は涼しい」と書いてありましたが、私は逆に蒸し暑くてたまりませんでした。

窓も、空気の通り道もない閉鎖空間
そんな場所の昼日中に大勢の観光客がいるのですから仕方ないです。

ただ、もし周りのひとたちがいなかったら。

電気もなく、出入り口は一つの洞穴の中で、何を思って僧達は瞑想していたのかと、当時の人たちに想いを馳せます。

生活感のある施設

遺跡はレリーフだけではありませんでした。

敷地内を散策して回ります。

古くて、人が使っていたであろう雰囲気。
奥にはかまどやテーブルなどがありました。

今も使われているのかな?
神聖そうな遺跡に見えて、こうした雑然としている生活感を感じるのは好きですね。

ヤシの実が転がっているのがいかにも南国っぼいです。

小さいながらも宗教的な佇まい

ゴア・ガジャ遺跡は45分程度で全体を見て回れる小さな遺跡でした。

変に大きな規模だと歩くだけで暑さで疲れてしまいそうなので、このくらいの大きさは丁度いいのかもしれません。

神聖さを感じながらも妙に生活感のある場所も見られる部分が、日本の神社仏閣とは違う印象かな?

お土産屋が軒を並べている様子も、俗っぽ…いや観光地っぽくていいです。

古くても良く清掃されていて過ごしやすいです。

原型をとどめて発掘されたレリーフや女神像にロマンを感じます。

宗教的な修行の場所のために祈る場所があるのと同時に、生活感も感じさせる距離感の近さがたまりません。

バリっぽい開放感と一緒に宗教的な佇まいを感じることができました。

ゴア・ガジャ遺跡の場所はこちらです

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