君のメロディにハミングをのせよう!微笑みにあたたかさを感じた買い物でのひと時〜 2019年6月バリ島旅行

旅における人とのつながりは心を暖かくしてくれると感じる岩見です、ごきげんよう。

今回はバリ島のコンビニであった店員との微笑ましいやりとりの話です。

ですので、おいしいものを食べた話ではありません。
きれいな風景に感動するような話でもありません。

ただ、街中であったささいな人との交流の話です。
そんな小さなことが旅の大切な思い出になりました。

目次

買い出しにコンビニ?に寄る

午前中からゴア・ガジャ遺跡棚田での昼食、そしてタマン・アユン寺院とめぐり、時刻は現地時間17時すぎ。

ホテルに戻る道中にジンバランのコンビニ「COCOmart(ココマート) 24Hours」に寄りました。
(「Coco Mart Mumbul」が正式な名前のようです。)

買い出し内容は、ホテル内でくつろぐ時の飲み物やお菓子などです。

そうそう、数日宿泊するためお酒のつまみとなるもの必要ですね。

あと、海外のカップめんを食べると現地の食文化や味付けの違いが如実に分かるので確保します。
これは知的好奇心を満たすためのもので決して食い意地が張っているわけではないと言い張ります。

お土産用のお菓子、帰国後にも使えそうな調味料も買っておきましょう。

ここはコンビニ?驚きの広さ

今回寄ったコンビニ「COCOmart 24Hours」(Coco Mart Mumbul)

入ったときの第一声が「うわ、でっか!」

正確には広いというべきか、なんにしてもとにかく広い。

日本の地元のコンビニに比べて3倍は広い。
大型のコンビニというか小型のスーパーマーケットといった感じ。


(写真はイメージです)

なので品揃えもコンビニとスーパーのいいとこ取りのような品揃え。
実に日本人観光客向きです。

ネットで調べてみたら、お土産を買う場所の穴場としても好まれているお店のようです。

【バリ島お土産まとめ】在住者が一時帰国で購入する物をご紹介!総額も大発表!【2019年版】 | AYANA DIARY

なじむ雰囲気、日本の歌が流れる店内

買い物をしていて感じたのは、バリ島にいるとは思えないくらいの、日本にいる時となんら変わりない空気感です。

「なじむなあ、この店。なんでだろう?」

コンビニに共通する棚とか品物の並べ方とか、なにげに「ポッキー」が置いてあるところとか

日本と共通することろは見えるけど、それらは視覚による「情報」。

もっとこう、空気とか雰囲気とか、そういう「全体的な感覚」が日本っぽいのです。

まわりをキョロキョロ見渡してもわからず、フッと耳に意識をむけた時に気がつきました。

「あ、日本語の曲が流れてる」
カバー曲とかそういうのではなく、そのまま日本語の今どき歌。

曲名や歌手についてはわかりませんでしたが、店を出るまでの30分くらいの間、ずっと流れていました。

いくら歌謡曲に疎いわたしでも店内に日本語の曲が流れていたら、そりゃあ店のどこにいても日本を感じる。とてもシンプルな答えでした。

むしろ店に入ってから数分間にわたって気がつかなかった自分に笑えます。

「流行ってるのかな、日本の曲。」
純粋な疑問です。

確かに、バリは農業や車(とバイク)、それに高速道路の建設など生活における日本からの影響は大きいと聞いてました。

しかし音楽については話に出ていませんでした。
実際、どうなのでしょうね。

うれしく感じた店員の姿勢

必要なものを買い物カゴに入れてレジに向かいました。

レジには若い男性がいて
前にいる女性が買っている品物を精算していました。

とてもリラックスしている様子のレジの男性
良く見ると、鼻歌を歌いながら流れている曲に合わせて身体をゆっくりとゆらしていました。

それを見たとき、わたしはなんともうれしくなりました。

曲名も歌手名も知らない曲でも、ながれているのは日本語の曲。
その曲調に身体をゆらし、メロディを口ずさみながら朗らかに仕事をしている。

「この曲は、この人にとって好ましく思えるものなのだな」って、ただそれだけなんですが
そんなことが、とてもうれしく感じたのです。

君のメロディにハミングをのせて

メロディに身をゆだねて楽しげに仕事をしている姿をみて、嬉しい気持ちを持ったわたし

そのまま精算をすませばいいのですが、少しイタズラ心が湧きあがります。

曲名も歌手名も知らない自分のことなど棚に上げます。

目的は相手がさらに笑って驚いてくれること。

幸い、曲調はむつかしいものではない
日本語の歌詞はここではいらない

ただあるのは「お互いが、この曲でつながれる」を実現させる未来図。

うん、準備OK

前の人の精算が終わり、自分の買い物カゴをそっと押し出しながらタイミングを計る。

一瞬だけ目が合い、目礼を交わして頷きあう

彼の口ずさむ曲と身体のリズムに途切れはない。
グッドな状況。

目が離れ、意識が商品へと移る。

♪~

♪♪~

おもむろにハミングする。
彼が口ずさむメロディより少し小さく始める。

音域の違う同じメロディがレジ前の狭い範囲で合わさる。

少し驚いた表情をして
笑みが大きくなり
わたしの顔を見る。

目線を交わして頷きあい、少しだけ音を大きくする。
口ずさむメロディとわたしのハミングが重なる。

お互い、微笑みながら
わたしも少し身体をゆらす

曲名も歌手名も知らない歌を仲介して、始めて会った人と時間と感覚を共有する。

年齢も国籍も関係ない。
そんな時間が心地良かった。

言葉のない交流に感じるあたたかさ

鼻歌交じりでレジを打つ店員と合わせるようにハミングする観光客。
日本だったらまずないだろうシチュエーション。

言葉のない交流のあたたかさが心を流れていきました。

目と目が合い、にっこり笑いながら精算

表示は161550ルピア
(130で割って日本円換算で1243円)

いかん、お金と札の数が頭の中で整理できない。

10万ルピア札を2枚出せばいいと、目線と身振りで教えてくれたのですぐに出す。

なんでしょうね、この非言語の共通言語感!

言葉がなくても、お互いに共通するもの共有できるものがあるとき、そこに理解と交流が生れる。

そんな一瞬を感じた。

商品とお釣りを受けとる。

「ありがとう、サンキュー」
日本語と片言の英語で伝える。

笑顔での返答と良く聞き取れなかったインドネシア語の言葉がうれしかった。

車に乗り、ホテルに戻り振り返る。

バリ島のコンビニであった店員との微笑ましいやりとり。

おいしいものを食べたわけでもない
感動するような名所でもない

だだ一緒にメロディをハミングしただけ。

そんな、街中であった人とのささいな交流が旅の大切な思い出になりました。

<今回立ち寄ったコンビニ「COCOmart 24Hours」(Coco Mart Mumbul)はココ!>

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