伝えたいことは中国拳法を軸に「自分自身の扱い」に取り組み可能性を広げることです

希望を語り、可能性を体現することに情熱を燃やす男、岩見ですごきげんよう。

もし、私が自分が主催している教室で伝えたい事は何かと聞かれたら

「自分自身の扱い方」と答えます。

わたしは中国拳法の教室「正宝内家拳研究会(せいほう・ないかけん・けんきゅうかい)」で形意拳(けいい・けん)という拳法を教えています。

そこでは単純に拳法の型や戦う方法を伝えているだけではありません。

自分自身について知り、可能性を広げること。
この優先順位が高いのです。

拳法という、体を使う取り組みを通じて自分の心身の扱い方を学んでいく。

最終的にはどんどんと楽になる生き方を身につけていく。

そのためか稽古風景も普通の「道場」に比べると独自性のある内容になっています。

今回の話は、教室での稽古の中でどのようなことをしているかの話です。

目次

体感と体験を重視する重心と軸の稽古

体の使い方を知るために重要なのは自分自身の重心と軸になります。
ここがわかっていると自分の体の捉え方や扱い方がわかってきます。

この理解と体感は日常における歩き方や立ち方などに応用が利くのでとても重要です。

なまじ戦闘スタイルに特化した武術的なものよりも、日常生活の方を重要視していいのです。

稽古の中でも基本の動作や型を通じて自分自身を開発していく。

そのためにも自分自身が何を感じ、どう体が動くのかを確認していく作業が必要です。

教室ではこうした体感や体験を進めるために解説や分解をしています。

基本の型を通じてどこの部分がどう動いているのか
どの部分が連動して動いているのか

あるいはどの部分がつられて動いてしまっているのか
つまり不必要な動きになっていないか

わたし自身が今までやってきたこと、トライしたこと、教えてもらったこと。
それを皆さんに提供し実行してもらうことで、自分の体の動きを体感してもらっています。

ときには椅子に座った状態でやったり
ときには壁に寄り掛かったり
寝ながらやってみるって言うパターンもありましたね

稽古を通じて自分が今まで感じなかった自分自身の体について感じてもらうこと。

それが自分自身を知り可能性を広げ、自分自身の扱い方を知ることにつながるのです。

知識は体感と結びつき両輪となって可能性を広げる

この教室では知識についての話も多く出ます。
そのためホワイトボードが活躍します。

知識は体感と結びつき、両輪となって自分自身の可能性を広げてくれるのです。

中国拳法では昔から伝わる大切なこと(要訣)が多くあります。
そうしたことを文字で書いて説明をしてその上で実例を示す。

先人からの知恵や、積み重ねられてきた伝統を伝える事。
それは自分自身の理解を超えた叡智をもたらしてくれます。

また現代スポーツ理論、体や筋肉の構造、動きといった知識を伝えることもあります。

稽古の中で得た体験がどういったところに結びつくのか

リアルタイムでわからないことでも、時間が経ってからある日「ストン」と理解できる、体感につながることがあります。

体を動かす稽古とともに知識もベースとして入れていくことで、感覚と知識の両輪が自分の中に回っていきます。

メンタル面と行動傾向へのフォロー

メンタル面によって様々な行動傾向が決まってきます。
現れる内容は人それぞれです。

わたしは2007年から行動管理について学び、実践してきました。
そして2014年からはストレスマネジメントやカウンセリングといった心の学びも進めています。

行動と心理の両面でずいぶんと深く学び実践してきました。

こうした経験を踏まえて、教室に来てくれている人たちが抱えていることの相談に乗ったり

あるいは上に書いたような「知識ベース」の話の中でメンタル面と行動傾向へのフォローを入れることも多いです。

稽古時間が取れない、といったことについて解決に向けたやり方をお互いに出し合ったり

最近気になったこと、モヤモヤしたことについて相談に乗ったり

今まで学んできた心の学びについて日常や稽古に使えることを提供しています。

心理や行動についての取り組みは、日々を穏やかに過ごすことが健康を維持し、楽しく稽古を続けられる環境を作ることに繋がると考えています。

中国拳法とは直接関係のないように見えるこうした心の動きや日常の行動についてもフォローをいれる。

それが自分自身の扱い方を学び、人生の可能性を広げることにつながっていると私は考えているのです。

歩くようにゆっくりとしたやり方で

ただの稽古ではなく、自分自身の扱い方を学ぶ。
教室ではこうしたコンセプトのもと、稽古をしながらも説明をしたり相談に乗ったりしています。

その結果、歩くようなゆっくりとしたペースになります。

人によってはあまりに遅くて物足りないかもしれません。

慌てず騒がず
それぞれのペースで進んでいくことが大切だと思うのです。

わたしはこのゆっくりペースおかげで、ケガもなく稽古を地道に続けることができました。

そして自分の中にある可能性を少しずつ開発して、現在は教室で人に教える立場に立っているのです。

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