キネシオロジーの利用〜筋反射でその人に適した稽古の負荷をみる
「筋肉は正義だぁ!」という男くさい意見もわりと好みの岩見です、ごきげんよう。
キネシオロジーというものがあります。
筋反射を利用して体から様々な情報を引き出す方法のひとつです。
思考より深いところから
言葉より早く反応がでる
というのが特徴です。
さて、先日の話ですが武術の教室でスクワットのやり方を教えました。
屈筋と五行拳とスクワット〜武術稽古記録2018年4月23日
この時に「このスクワットは何回やるのがいいのでしょうか?」という質問がでました。
この質問に対してわたしはキネシオロジーを使って答えることにしました。
理由として、私はその人の体にあった負荷にしたかったのです。
ケガをしないである程度効果が見込めることが理想です。
身体から発する意見を拾い上げるキネシオロジーは思考や感情より前に反応が出ます。
そのためこうした「負荷の見極め」にはとても便利です。
そして結果から言うと、この時に示した回数は質問してくれた人にとって丁度良い負荷だったことが確認できました。
今回はわたしが学んだキネシオロジーと実際に使ってみた際に感じたことの話です。
目次
キネシオロジーで負荷を調べてみた
キネシオロジーで身体の反応を見るには体に触る必要があります。
わたしは質問した人の手を取り質問しました。
「さっきやったスクワットは何回できますか?」
1,2,3・・・と声に出してカウントしていきます。
とある部分で身体に反応が出ます。
わたし「…3回、だって」
相手「え?」
わたし「今の筋力でやる場合、先ほど教えたスクワットは3回できる、と体は言ってるよ」
キネシオロジーをつかって身体からの反応を読み取った回数が3回であったことを伝えます。
驚いていたのでキネシオロジーの原理や内容を説明していきます。
相手「では、何セットやればいいのです?」
再び手を取って反応を見ます。
わたし「…2セット、でいいみたい」
相手「おお!」
これで回数の目安が出来ました。
無理のない、けど効果を感じるであろう回数になったと感じます。
キネシオロジーで体に適した負荷をみる
キネシオロジーは体から発する情報を拾い上げるものです。
うまく使うことで身心への負荷をコントロールできます。
適切な負荷は「やり過ぎによるケガを防ぐため」につながります。
精神的にも「なんとなく設定した回数に届かないで凹む」状況の防止にもなります。
今回スクワットの回数を質問してくれた人はしばらく運動経験から遠ざかっていました。
そのため筋肉のつき方や使い方を覚えるのにもうしばらく時間がかかると推測しました。
本人としては、もっと回数をやろうとしていたようです。
やる気があるのは良いことですが、その回数はどこかで聞いた一般的な数値でした。
見方を変えるとその人のための数値ではありません。
他の誰のものでもない、その人だけの身体です。
大切な体ですから、適切な扱いをしながら鍛えていきたいものです。
キネシオロジーを使わなくても、多くの人たちが統計的な手法でまとめてきた数値を採用してもいいと思います。
しかしそうした統計的数値に振り回された結果、故障していく人を多く見てきたので正直怖い思いもあります。
とくにスクワットは膝周りの故障につながりやすい運動でもあるのです。
だからこそ本人の体に聞いてみる。
その人の身体から出てきている意見、情報をすくい上げる。
完璧とは言えなくても、負荷を見極める根拠としては十二分なものがあります。
もちろん、この情報を採用するかどうかの最終判断は本人によります。
他の人にやれば全く別の数値が出るやり方に何かあやしさを感じて採用しない人もいます。
その人の自由です。
いずれにしても自分の身体からの声に耳を傾け、身体から出た情報をもとにしてケガのリスクを少なくすることは大切なことです。
そして効果的な稽古を続ける。
その適切な負荷(加減)を伝えるときに、キネシオロジーはとても役に立ちます。
キネシオロジーを教えてくれた人
わたしにキネシオロジーを教えてくれたのは三宅泰世氏です。
彼が開催した「CAU(コース オブ アーキタイプ ユニバース)」で知ったことがきっかけでした。
「CAU」はこれからの人生の生き方や働き方を学ぶ場であり、キネシオロジーは判断を得るものとして強力なツールだと実感しました。
より深い意識の底から
言葉より早く
体そのものが紡ぎだす
身体からのメッセージを引き上げ活用出来ることを実感した時、キネシオロジーを自分の関わることにも使っていこうと思ったのです。
まとめ~学んだことを活かしていく
武術をはじめとした芸事では必ず反復練習が必要になります。
内容、時間、あるいは重さ
これらについてはある程度の目安はありますが、それが本人に適しているかどうかはやってみるまで分からないというのが本当のところです。
ではそれに判断をつけるにはどうすればいいのか?
その答えのひとつがキネシオロジー、筋反射と言えます。
三宅氏から学んだキネシオロジーをわたしの活動範囲である武術の中で使っていく。
あるいは、私のもう一つの顔でもあるカウンセラー活動の中で使っていく。
学んだことがわたしに関わる人にとって良い結果につながっていく。
それはわたしにとって、とてもうれしいことです。
事実として、今回質問してくれた人は翌週会った時にキネシオロジーで判断した回数が丁度良かったと、感心しながら言ってくれました。
<内部リンクです>
・屈筋と五行拳とスクワット〜武術稽古記録2018年4月23日
・武術の稽古の説明はホワイトボードでイメージをつなげる〜武術稽古記録2018年5月7日
三宅泰世氏のCAUに参加した時の記事です。
・身体の声を聴き物事を判断する基準をつかむ〜COURSE OF ARCHETYPE UNIVERSのキネシオロジー読書会参加記録
・知識と身体をつなげて組織の中でも働ける自分になるために三宅泰世氏のCOURSE OF ARCHETYPE UNIVERSで学ぶことにしました
・本質的自己への旅路「英雄の旅~ヒーローズジャーニー」で12のアーキタイプを知る~COURSE OF ARCHETYPE UNIVERS読書会記録