屈筋と五行拳とスクワット〜武術稽古記録2018年4月23日

静かに立つ

中国拳法の指導員としても元気に活動中の岩見です、ごきげんよう。

毎週月曜日はわたしが主宰する中国拳法の教室「正宝内家拳研究会」の稽古日です。

稽古でどのようなことをやっているのか?
今回はそんなトピックスとして、屈筋と基本の五行拳(ごぎょう・けん)とスクワットについて書いていきます。

屈筋はゆるめておきましょう

まずは準備体操です。
体をゆすってゆるめて、ほぐしていきます。
左右にゆすったり
上下にはずんだりして
少しずつリラックスしていきます。

屈伸や伸脚などのストレッチもやっていきます。

ストレッチもちゃんとやる

今回の準備体操では「屈筋をどうやってゆるめていくか」に意識をおき、説明しました。

屈筋というと、例えば腕をグッと曲げた時に出る「チカラこぶ」が有名です。
男らしさをアピールするにはもってこいのチカラこぶですが、中国拳法をはじめとした武術においてはありすぎても逆効果です。

屈筋はちょっとした緊張状態でたやすくスイッチがオンになってしまい力が入る特性があります。
この力が入る時はほぼ「縮む方向」に力が出ます。

武術ではこの縮む力の働きをブレーキとしてあつかっているため好まれません。

例えば武術で「これから拳で突きを出す」というタイミングの時に屈筋が強くはたらいているとどうなるでしょうか?

腕を前に突き出そうとしているのに、「屈筋」が強くはたらくとブレーキとして縮もうとするため、上手く突きが出せない状態になってしまいます。

武術では屈筋とは逆の位置にある伸筋とのバランスを整えながら適度なタイミングで用いることが必要です。

そのため、今回の稽古では手や足にある屈筋を意図的にリラックスさせていくことの重要性とやり方に取り組んでいきました。

基本の動作「五行拳」

わたしが教えている中国拳法は「形意拳(けいい・けん)」という突き技主体の拳法です。

その中には基本の形である「五行拳(ごぎょう・けん)」は5つの突き方があります。

フォームチェックを兼ねて、五行拳を反復練習していきます。

まずは足を肩幅に開いて動かさない「定歩(ていほ)」と呼ばれる状態でやっていきます。

主に腰と腕の連動に意識を向けていきます。
ここからさらに肩や胸の使い方まで意識していきます。

次は足を動かしながら五行拳をやっていきます。
足を使うため、今度は下半身の動きが重要になってきます。

足先や膝の向きに気をつけながら足を運んでいきます。
上半身の動きは先ほどの定歩状態での五行拳と変わらないままに、足運びまで連動させて動いていく形です。

一気にやろうとすると難しいので分割してやるようにしました。
・定歩で上半身のみを動かす。
・足運びだけを練習する(上半身は腕を下げてリラックスさせる)
・上半身と下半身をあわせて動く

大きく分けるとこの3つですが、これらの組み合わせやスピードによって稽古の内容も少し変わっていきます。

今回の稽古では五行拳のひとつである「崩拳(ぽん・けん)」を主にやっていきました。

意外と好評、スクワットのススメ

今回の稽古では足腰の筋力強化(と骨盤周りの開発も兼ねて)のためスクワットのやり方を教えました。

「スクワットって、あのしゃがんで立つアレですよね?」
なにを今さら、といった雰囲気で質問がきます。

その質問は想定内です。
甘い、あますぎます。

スクワットは効果的にやろうとすると結構キツイのです。
まずは注意点その1として「しゃがんだ時に、膝がつま先より前に出ない」ということを意識してやってもらいました。

筋トレに興味がない人はこの注意点ひとつでも相当キツくなります。
質問をくれた本人も違いに驚いていました。

その後、さらにいくつかの注意点とストレッチを教えていきました。

特にスクワットは膝周りをいためることに繋がりやすいので注意が必要です。
どうせやるなら安全性も確保しつつ、効果性もあわせてやっていきます。

生活と武術の稽古を楽しくやる

今回の稽古では基本的な内容や、基本を支えるための体の使い方としてスクワットの正しいやり方に着手していきました。

わたしは中国拳法を教えながら、ある程度は筋力にも着目した方が良いと思っています。

三体式

現代の日常生活では加齢はもちろんですが、生活環境の効率化によって足腰が弱くなっていくのが早くなってきています。

そうした状況に正しく抵抗し、健康な体を作っていくことが必要です。
時々見かける歳を取っても矍鑠(かくしゃく)として歩く人はかっこいいと思います。

そんな健康を目指した生活やサイクルの中に中国拳法や適度な筋トレといった内容を楽しく取り込むことがいいと判断しています。

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