タマン・アユン寺院は伝統と美しさを兼ね備える心地よい空間〜 2019年6月バリ島旅行

伝統と美しさを兼ね備える場所に興奮を覚える岩見です、ごきげんよう。

2019年6月バリ島観光旅行、午後の部はバリ島で屈指の美しさを持つヒンドゥー教の寺院に向かいます。

その名も「タマン・アユン寺院」
(タマンが「公園」で、アユンが「美しい」という意味だそうです)

タマン・アユン寺院は元は王様のお寺であり、バリ島にある二つの世界遺産(2012年に登録)のひとつです。

中に入ると緑地が広がり、水路に囲まれた塔が美しくそびえ立ちます。

今回はそんな美しい公園についてお話ししようと思います。

伝統を感じさせる建物と石像、美しさを保つための人の手が入っていることを感じさせる心地よい空間でした。

目次

魔除けの門より石像に目がいくワケ

​入り口には大きな門があります。
通称「魔除けの門」
それはそれは立派な作りです。

でまあ、それはそれで良いのですが、私にはどうしてもその両脇にいる石像のほうに目がいってしまいます。

なぜか目に入る石像のほとんどが耳に花を突っ込まれているのです。

この寺院の中にある石像のほとんどがこのような状態です。
むしろ耳に何も刺さっていない石像の方が少ない。

イタズラなのかファッションなのか、それともヒンドゥー教独自の宗教的儀式なのか判断に困ります。

シュールいや違う、とてもおしゃれな石像のお出迎えになぜかほっこりとした気持ちを抱きます。

「ねえ、ガイドさん」
「はい?」
「あの、耳に刺さってる花ってなんです?なんか儀式的な意味があるんですか?」
「え、あ、あれですか?うーん」
(うん、ファッションということにしよう)

藁(ワラ)造りの屋根は30年メンテナンスで

タマン・アユン寺院で特徴的なのはメルと呼ばれる多重塔です。
日本でいう五重塔のような佇まいの塔が10基建てられています。

そんな塔の屋根が実は藁(ワラ)でてきているのが驚き。

「ワラ?」
「うん」
「マジで?」
「うん」
(カメラの望遠を拡大して)
「あ、マジでワラだ」

よく整えられているのでワラだと分からなかった。

塔だけでなく、周囲の建物の屋根もワラで出来ていていました。

こうした自然素材でできているため、30年ごとにメンテナンスが入るようです。

定期的に人の手が入るおかげか、この寺院は全体的に伝統を感じつつも、同時に新しい空気も感じます。

いや本当にスゴイんですよ。
石造りの建物は適度に風雨にさらされてはげつつある。
そんな「古さ」を感じる。

でもワラ造りの屋根とかはきちんと整えられてて、人の手が丁寧にかかっている。
そんな「今」を感じることもできる。

きっと、みんなに愛されている場所なんだなと感じます。

(猫たちにも愛されている様子です。)

これらの塔が建てられている敷地にはヒンドゥー教徒ではないと入れません。

しかし周囲を囲う水路に沿ってぐるっとまわることができます。

堀の向こうに見える建造物はとても美しく保たれています。

豊穣の女神像はドヤ顔で

グルっと順路を巡っていると、脇道にそれる道を見つけました。

そこを下っていくと真新しい大きな像がありました。

手に持っているのが稲穂であり、女性らしいプロポーションであることから豊穣の女神像であることが推測できます。

はい、決して決して顔の造形では判断つかず、胸や尻を見るまで女神像であることがわからなかったとか、そんなことは決してありませんと言い張ります、はい。

そもそもこの寺院が持つ役割の1つとして、周辺にある棚田に使う水の管理があります。

なので、こうした豊穣の女神像が建てられているのもごく自然なことなのでしょう。

しかしなぜこの女神像はここまでドヤ顔なのでしょうか。
自信あふれるその佇まいが神々しいです。

「はーい、いいよー。
そのまま、そのままでいきましょう」

適当なことを言いながら、バッシャバッシャと写真を撮っていきます。

その美しさはトイレにもおよび

美しい公園と言う意味を持つこの場所は、メインとなる塔や堀だけが美しいわけではありません。

なんとトイレまでが美しいのです!

東南アジアに旅行したことがある人はわかるかもしれませんが、お世辞にも綺麗とは言い難いのが実情です。

しかしここのトイレは本当にきれいなのです、驚きです。

男性用トイレしか確認できませんでしたが、今まで中国やベトナムといったアジアを旅行してきて最も美しい(キレイな)トイレだったと記憶しています。

ただ一言だけ言わせてもらえば、位置が高すぎて用を足しにくいことです。

足の短さを指摘されているようで、なけなしのプライドが地味にチクリと痛みます。

ちなみに街中のおみやげ屋さんのトイレは「ああ、東南アジアのトイレだ」という感じ(汚さ)でした。

この記事の景観の都合上、街中の(美しくない)トイレは写真掲載しないことをご了承ください。
(私はこの記事では「美しさ」を語りたいのです!)

心地の良い空間

伝統を感じさせる建物と石像、定期的な更新が同居する心地よい空間。
それがこのタマン・アユン寺院の感想です。

他にも、素晴らしい庭園や闘鶏場もあり、見所は多いと言えるでしょう。

さて、いかがでしたでしょうか。
今回の内容はかなり個人的な視点で見ているので、情報が偏っているかもしれません。

もし、もっと詳しくタマン・アユン寺院のことを知りたい方は、下の外部リンク先をご覧になることをお勧めします。
「タマン・アユン寺院」を徹底紹介!バリ島で最も美しい寺院の秘密 – タビナカマガジン

<タマン・アユン寺院の場所はこちらです>

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