雑念を追い出して集中力アップ~中年会社員武術家が送る腹式呼吸を徹底して余計な意識をシャットアウトする方法

創造と工夫、心に明かりを
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さて、
どうしても、ど~しても本来の目的から意識が外れてしまいます。
例えば、人と組む練習になってしまうと「勝とう」と思ってしまい、余計に力が入ってしまう。
その結果、硬い動きになってしまい本来の目的が達成できなくなる。
稽古中はそうしたノイズとなりそうな事は出来るだけなくし、上達するための時間にしたいものです。
「勝とう」という意識の弊害については、以前のエントリーで「勝負根性を捨てるメリット」として紹介しましたが、
「やり方が分からない!」という部分があります。

そこで今回は、このような「捨てる」または「ノイズを入らなくする」方法について話をしたいと思います。
集中力を上げるために、身体をコントロールするという方法はなかなか効果がありました。

「目的」を「手段(シングルタスク)」で上書きする

一度に複数の事を同時に行う事をマルチタスクというそうです。
その逆はシングルタスク、一度に一つの事しかやらないという状態です。

人間、どうやらシングルタスクにした方が「具合が良い」らしく、集中力も高い状態を維持できます。
この「シングルタスクの方が具合が良い」を利用して、「勝ちたい」という勝負根性を捨てる、または入らないようにします。

基本的な考え方は「一見関係のないシングルタスク」を徹底的に繰り返して、目的を上書きするという取り組みです。

具体的には、基本練習の段階から徹底的に腹式呼吸で「肚」を意識し、何が何でも肚から意識を離さない、という手法です。
これにより「勝負根性を捨てる」という目的を手段で上書きしたのです。

肚にする理由

「肚への意識」にした理由は二つです。
・武術的に重要な部分であるため、稽古数を増やす必要がある事
・意識が外れても、呼吸で強制的に意識を戻すことが出来る事

武術について、肚が重要というのは多く語られているためここでは述べませんが、同時に肚の修行は終わりのない領域の物なので、いつでもやれるときにやっておくに越したことはない内容であると判断したためです。
「腕の角度がを変えない~」などの内容をシングルタスクの対象としても、ちょっとしたことで意識が外れてしまいましたので却下です。

また肚であれば意識が外れても、息を吸って肚に入れるというワンアクションで肚に意識が帰ってきますのでリカバリーが早くできます。
「腕の角度を戻さないと~」などと調整にいちいち意識を割かなければならない内容をシングルタスクの対象にすると、相手からの連続攻撃が当たり、ムカッ腹が立ち、勝負根性が出てくので、これも却下です。

必ず通る経路(呼吸)を使い、重要項目の稽古数を増やし、かつワンアクションで立て直すことの出来る動作である。
これらの理由が肚を手段とした理由です。
おっと、呼吸を伴うので日常的にできる事であることも忘れてはいけません。

集中した稽古を繰り返すために

そもそもの目的は「勝負根性を捨てる」という事ですが、手段まで同じことを意識するとなかなかできません。
なぜなら「捨てる事」を意識すると、捨てるために「一度手に取る」という状況が(意識の中で)発生するからです。

捨てよう、捨てようとするたびに、意識の中で手に取ってしまうため、マルチタスクが発生してしまうのです。
気を付けようとして取り組むたびに泥沼にはまっている場合、こういう状況に陥っている事が多い事に気づきました。

また今回の取り組みである肚への意識は、言ってみればアンカーのようなもので、フラフラと飛んで行ってしまう自分の意識や湧き上がる勝負根性を「元の位置に繋ぎ止める」ことが出来ます。

それにもともと勝負根性と関係の薄い、肚に向かって強固に意志を固めている状況は、勝負根性が発生しにくい状況でもあります。

私はこの方法を勝負根性を捨てる重要なステップと位置づけて繰り返しました。
その結果「勝とう勝とう」という欲を脇に退け、入り込めない状況を作ることが出来ました。

あえてそこには手を出さない、という手法は結構怖いものです。
しかし、それ以外の重要要素に徹底的に着手すれば、不可能ではないことを教えてくれた一幕でした。

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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す  岩見より

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