自分で自分を縛っていないか?~「勝負根性」を捨てることで見えた、上達への道

創造と工夫、心に明かりを
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さて、
不思議なもので、どんなに一人で基本稽古をやっても
いざ二人組の稽古になると、今までの稽古などなかったかのようにド突き合いを始める
往々にしてよくあることです

そもそも、二人一組の稽古になると、どうしても
「優越感を得たい、維持したい」または「負けたくない」という心理が働きます。
と、なりますと、慣れないうちは動作に制限がかかる基本動作より
慣れた動きをとって勝率を上げようとする
これはもう、本能的なものと言っても良い現象です。

え?何故分かるか?
それは、はい、私自身がそうだったからです!
今は無茶苦茶反省していますので勘弁してください。

…コホン、さてここでは
武術の稽古において
私が上達のために捨てた考え方の一つである
「勝負根性」と
捨てたことによって得られた「素直な」上達への道
について、話をしようと思います。
怪我の原因調査から始まった一連の流れです。

怪我と不調の原因調査

私は過去、膝を痛めたり、 稽古を続けるほど気力が減退していく
そういった時期がありました

何故膝を痛めたのか、どうして気力が減退するのか
それらの原因を探るにあたって、疑問をもちました。

「いつ」痛みが再発するのか?「いつ」気力が減退するか?です

一度怪我をして、治って。また怪我をした。しかも同じ症状。
大きな怪我ではありませんが、違和感やチクリとした軽い痛みが膝に走る。

また、ふとした弾みで急にモチベーションが低下する。
精神的に明確な自覚はないのですが、急に体が重くなるような感覚が出て回復しない。

気になって調べたところ、
合同稽古の跳躍動作の練習で膝の痛みが、組手(スパーリング)で気力の減退が
それぞれ繰り返し起こっていました
この点に気づいたとき、私思いました。

「あ、これは他人に追い付こうと無茶な負荷をかけているな」と
参考にすべき他の人の動作を、「自分もやれる」と無根拠な自信で追従して膝に負荷をかけ
互いに高めるべき相手から、勝利を得る事を優先しようとして心をすり減らせていたのです。

私はこの状況に
「優越感を維持するために他人より上に行こうとする欲望」を感じました。
そしてこの欲望に
「勝負根性」
という名を付けました。

「勝負根性」脱却に向けた3つの項目

私はこの状況を脱却するために「勝負根性を捨てる」ことにしました。
なぜなら「勝負根性」は怪我を再発させて、気力を減退させる足枷にしかならないからです。
怪我や気力の減退は、無駄な焦燥感を心に生み出し、正しい動作を更に歪ませます
これでは上達など望めません。

そこで、私は下の3つの項目を行うことで脱却を試みました
1 モヤモヤとしたこの欲望に「勝負根性」という名前を与えて明確化する
2 「勝負根性」を足枷として認識する
3 「勝負根性」を持ち込まない事を常に念頭におく

それなりの時間はかかりましたが、概ね脱却しました。
その結果得られたものは、項目こそ少ないですが思った以上に重要なことでした。

そして得た「素直な上達への道」

「勝負根性」を捨てた効果は抜群でした

怪我の再発しない稽古体制の獲得
これは身体的にとても重要です。
これがあるおかげで私は安心して稽古に励むことが出来ます。
手を抜くのではなく、今の自分の限界を把握しつつ、
無茶をしないで相手と高め合うという環境を手に入れたのです。

公平なルールのもと正確な動作を行う
勝負根性を入れない場合、
「何を目的としている稽古か」を改めて明確にする必要があります。
その取り組みはシンプルに、正確に行われます。
ノイズの少ないシンプルな基本稽古の反映により自分の動きは洗練化され
相手もそれにつられていつも以上の実力を発揮します
互いに、高め合うことが出来る体制を手に入れたのです

素直に実力不足を認める謙虚さ
これは非常に、非常に重要です!
特に私のような、ちっぽけなプライドを後生大事にする人間にとって、
この素直さこそが最も得難い要素でした。
素直に、あるがままに未熟を認め、相手との差異を把握する
その差異を埋めるための手順を出来る限り拾い上げて
ただただ真摯に取り組む
このとても当たり前で重要なことはここでようやく可能となったのです。

「勝負根性」を捨てることは
上達への道の始めの一歩である「素直さ」に繋がりました
「私は永遠の未完成です」それを素直に認めたとき
ようやく私の目の前に、成長と上達の可能性が開かれたのです。

さあ、今日もその上達の道を歩くために
基本稽古から始めますか

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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す  岩見より

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