懲りない武術馬鹿が送る「痛い」エンジョイライフ~失敗談を肴にしてクスッと笑ってみよう
創造と工夫、心に明かりを
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さて、
中国拳法や武術に取り組むことのメリットについて書き連ねている中年会社員武術家JunoIwamiです。しかしメリットを一つの挙げる陰には、最低5個くらいの失敗例があります。
今回は、私が体験した数多くの失敗談のうち「それなりに痛かった」ものを3つ紹介します。
ただの横着を効率や能率と勘違いして身を以て痛みを味わい、そこから反省を拾い上げる。そんな「懲りない武術馬鹿」ライフは人生にハリをもたらしてくれます。
●1. 寝起きのフルパワーは死の衝撃
●2. 風呂場でのストレッチでアバラを強打
●3. 勉強しながらのバランスディスクは膝を壊す
目次
<<何事も程々が重要です>>
時にはあふれ出るやる気が暴走し、ある時は時間がないからと体操を組み合わせて対処する。
私にとっての武術の稽古は真摯に取り組むべき対象であるとともに、感情のバロメーターでもあります。だからこそ、その失敗も愛おしく笑えるのです。
●1. 寝起きのフルパワーは死の衝撃
生命の危険を一番感じたのはこれでした。起きたばかりで、一歩二歩、三歩目で「フンッ!」とフルパワーで全身を固めたことがあったのですが、あの時に心臓に走った衝撃は今も忘れません。
そのままもんどりうって寝床に逆戻りです。「今の状況、凄い恥ずかしすぎる」と割と冷静を装いながら、しばらく動けませんでした。
今では反省し、必ずウォーミングアップを行うようにしています。人間、痛みが無ければ反省しませんね。
●2. 風呂場でのストレッチでアバラを強打
風呂からあがった後、寝る前にストレッチしたらまた汗かくだろうし、風呂場でやった方が汗も流せるから効率的なのでは?おお!ナイスアイデア!!
一人で開放的になると碌なことを考えません。
案の定、滑った弾みで足の小指をぶつけ、またアバラを浴槽に強打しました。
扉に挟む小指の痛みと、アバラに「角」が当たる衝撃は筆舌に尽くしがたいものがありました。
それを教訓にして、今では滑らない体勢を選定してストレッチを行っています。え?痛みと反省?うん、必要だと思いますよ。はい。
●3. 勉強しながらのバランスディスクは膝を壊す
資格の勉強をするために机に向かいますが、連日の残業や稽古で酷い眠気が取れません。
そこで取り出したのが「バランスディスク」。またの名をアジリティディスクというそうです。
上に乗ってバランスを取りながら平衡感覚を養います。
流石に転ぶのは嫌なので、バランスを取りつつ眠気を吹き飛ばし、勉強も行います。凄い効率的だと思いませんか?
そのまま2時間ばかり勉強していてのですが、その日から2週間ほど、膝の痛みに苦しみました。それはそうです。フラフラしながら負荷が掛っている状態を2時間もやっていれば関節を痛めない方がおかしいのです。
「ああ、これは効率とか能率ではない。ただの横着だ」と反省しました。
流石にこの使い方は中止しました。しかしバランスディスクは体内の感覚養成にとても役に立つので、なるべく乗るようにしています。
今は主に夜の自宅稽古の時に時間を5分程度に決めてバランスディスクに乗っています。
あと、二日酔いであまり動きたくない朝の稽古はこれで済ませている時があります。
<<反省しても止めはしない「懲りない武術馬鹿」>>
周りから見れば「何やってんだコイツ」な状況ですが、本人はいたって真面目です。今も痛い思いをしながらも止めずに別の方法を試したり、メモだけ残して違うやり方に移ったりしています。
こんな愚にもつかない失敗談ですが、こうして見返してみるとここから派生したり積み重ねている稽古もあるから驚きです。
人生を謳歌している人は、こうした「懲りない人~武術馬鹿」なのかもしれません。エンジョイ!!
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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す 岩見より