イメージと妄想~実感が力をくれる

創造と工夫、心に明かりを

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さて、少し前の話ですが
演武中に視線を下げない事
を目標にして稽古をしていたことがありました

こういった地味なものほど日々の稽古でしか対処できないため、
いろいろと工夫しました。

しかしこの「視線を下げない」ですが
なかなかの曲者です
もはやクセになっており、気付くと視線が下がってしまいます

演武会という期限が決められていたこともあり
検証の結果、「当日までの克服は無理だ!」と判断しました。
いきなりの挫折です。笑わないでください。だって無理ですもん。

そしてここからが! 工夫の始まりです

圧倒的事実に頭を垂れても仕方ないので
バッサリと発想を転換しました
「視線を下げないことが出来ないなら、上げ続けるしかないじゃない!」

そういう訳で、稽古中は遥か先に続く水平線のイメージを持ち続けました。
幸い、水平線を持つ「海のイメージ」が具体的に頭にありました。
そのイメージが妄想ではない事が重要です。
波の飛沫や砂浜の眺め、波の音、日差し、オイルの匂い…
実際に私が見たもの触れたものであるため、より具体的な、実感を伴ったイメージ
圧倒的現実感をもって目の前に広がっているのです。

その水平線から目をそらさず
そこに向かって「届け!」とばかりに劈拳を、崩拳を打ち込む。
その稽古を繰り返して、視線を上げ続ける事に繋げる
視線の固定に目途が付いたら、いつも通りに手先にまで神経を意識する…
この繰り返しです

大したことをしたわけではありません。
もしここに重要事項があるとすれば、「実感を伴ったこと」をイメージする事です
この逆は妄想です。妄想には芯がないため持続性がなく、忘れます。
実際に五感で実感した事が、力となります

いずれにしてもビックリするくらい当り前の
「なんでそれが出来ない?」と言われてもおかしくはないような
そんなことばかりです。

でも、それらの当り前のことを当たり前にコントロールできるように
地道に積み重ねて、そしてちょっと工夫を加えて、自分で対処できるようにして
そうして進んでいきました。

おかげで演武当日の結果については、おおむね満足です。
もちろん課題はたくさんあります。
でも、いろいろと悩みながらも、自分に辟易しながらも
それでも少しずつ、前に進んで行けたから、この結果を得られたのだと
そう思います。

これからの私は、どんなことを課題とし、どんな方法で取り組んでいくのか
日々の生活の中で見出していきたいものです。

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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す  岩見より

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