日常まで稽古に入れて効率化~基本功のさらに前にやっておきたいこと
創造と工夫、心に明かりを
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さて、私は「形意拳」を主にやっていますが
実は形意拳以上に力を入れている内容があります。
いや、本末転倒とか言わないでください
本当に大事だから注力しているのです。
教室に行って武術を習う、または教える。
これは当たり前の流れなのですが、今の自分の状況をないがしろにしているような気がしたのです。
そこで、ここでは武術の稽古の前、基本よりさらに前にやる事。
日常でも取り組める稽古内容について話をしたいと思います。
目次
重要項目として繰り返している事
・重心の取り方
・移動
この二つです。これが日常動作でどのように行われているかを把握できるようにしています。
やる理由も二つでしょうか
1. 日常的に稽古が出来る事
2. 単純だけど修練が必要なこと
この二つを根拠に、出来るだけいつでも稽古できている状態にもっていきます。
日常から出来る修練を
とても強力な打突も、神業のような回避能力も、いちいち準備しているようでは咄嗟の時に使えません。
逆に一般的な状況においてさえ稽古できる事こそ、咄嗟に使えるための第一歩であると考えています。
日常動作の領域でさえ稽古できる内容であれば、自然と稽古の絶対量は増えます。
これが可能な内容を検討した結果、
日常生活でも捉えやすい「自分の重心」について感じ、重心の移動の結果行われる「移動(歩行)」を重要視するという結論に至りました。
また「武術=特別な動き」では稽古時間が取れない会社員では習得が難しいと思います
修練を積めば、そうでもないのかもしれませんがその「功が成る」までの間はどうするのでしょう?
こう考えたとき、やはり現在進行形で会社員である自分にとっても、日常動作で稽古出来る事は非常に有用な選択肢なのです。
単純だけど繰り返しが必要な修練を
日常で行われる動きは多岐にわたりますが、稽古としてやれることはどれくらいあるでしょうか?
周りに不審者扱いされずに、かつ練り込める内容はなにか?
これを検証した結果、「重心の把握」が最も条件に合致していると判断しました。
まず繰り返すことが出来る事です。立つ、座る、寝る、机で仕事をする、外で仕事をする。
どんな条件でも必ず「その時その時の重心」があるため、生きている限り繰り返すことが出来ます。
次に単純であることです。跳躍するとか、いきなり早歩きになるとか、周りを不安にさせるアクションを取る必要があるません。
単純で繰り返し可能であるという事は、崩れてしまった時に、すぐに把握することが可能です。把握さえできれば、復帰の機会が自分に与えられるのです。
本当に疲れているなら無理に復帰させなくても良いですし、単純に気が抜けていたなら復帰を試みられます。
体に取り組み日常の動きを洗練化していく
私は日常的に繰り返し修練の出来る重心の取り方(把握)と移動を重要視します。
これはおよそ体の動く様々な場面で活かすことが出来ます
実際に、疲れている時に階段を延々と上り下りするようなときなど、意識が別の事に向きそうな場合に、重心を整えて楽に体を動かせる状況を作ることが出来れば精神的にも余裕が出来ます。
問題があるとすれば、単純であることでしょうか
飽きるのです。普通にやると。
そのため、飽きないようにいろいろと手を変え品を変えてトライしています。
たとえば教室の人達と「あれはどうだろう?これならいいんじゃないか」と
意見を交わしながら、みんなで取り組んでいく
これにより各自が自分の体について、とても細かい部分にまでアプローチしていく
そういったことを目指しています。
基本功のさらに前の話ですが、
武術の前に「自分の体に取り組む」というのは非常に大事です
そこはいわば、未開封の、あるいは底の見えない宝箱のようなものです。
それをどんどんと整理していって
それと同時に武術の稽古をする。そんな状態でも良いのだと思います。
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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す 岩見より