武術の練習時間を確保する手段②~「不快」を「快」に変える試み
創造と工夫、心に明かりを
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さて、
新しい事を始めようとして、上手くいかない理由というのは様々あります。
「やってみたが不快を感じた」という状況も少なくありません。
やること自体が「思った以上のストレス」となり、それを原因にして止めてしまうのです。
ですが、こうした「ストレス」で止める前に少しだけ思いとどまってみると解決策が見つかる場合があります。
今回は、そんな「不快」を「快」に変えるための取り組みについてお話しします。
全面否定するのではなく、部分的で良いので肯定をうまく利用することで状況は良いように変化します。
●1.「快」を感じる時間と取り組みを探す(前回記事)
●2.「不快」を感じたら時間ややり方を変えてみる
本記事では「●2」について説明します。
(●1については前回の記事を参照してください。)
<<●1.「快」を感じる時間と取り組みを探す>>
前回の記事を参照してください。
目次
<<●2.「不快」を感じたら時間ややり方を変えてみる>>
「不快さ」を原因として止めようとしている場合、どんな時、何をやった時にそうなったかを整理することにしています。
なぜなら、この状況整理が「不快」を逆転させて「快」にすることがあるからです。
◆柔軟体操での取り組み
私が柔軟体操を夜に行おうとしたときの話です。
「風呂の後なら体もほぐれているから効果的にできるのでは?」
と思い実際にやってみました。
確かに効果はあるのですが、風呂上がりにそれ程時間が経っていない時にやるとまた汗をかいてしまいます。
無駄な発汗は気分的に不快ですし、その汗が冷えて風邪をひきそうです。
あまり利点を感じる事ではありませんでした。
中止してしまってもいいのですが、ここで一度状況整理をしました。
柔軟体操についての自分の感覚や他の状況でやれないか、についてです。
◆自問~柔軟体操についてどう思う?
私にとって柔軟体操自体は「体が伸びるような感じで気持ちが良い」と、行為自体は「快」になっていました。
また練習中の怪我の予防や本当に痛い部分の幅を見極めるためにも必要な取り組みであることは自分の中で明確でした。
そこで二つの案を出しました。
◆案1. 寝る前に行う
就寝より少し前に軽い柔軟体操を行います。
目的はは寝る前に体をほぐして血行をめぐらせ、睡眠中に体を回復させやすいようにする事。
もう一つは呼吸法も平行してできるので精神的に落ち着く機会が得られることです。
この考え方なら運動負荷や時間の調整が効きます。
◆2. 風呂場で柔軟を済ませてしまおう
どうせ汗をかくならと、汗を流せる環境でやってしまえという趣旨です。
元々体の温まっている状況なので効果は高いです。
しかし以下のような欠点もあります。
a.滑って転ぶ
b.のぼせる
c.意外と心臓への負荷が高い
d.風呂は一日の疲れを取るものであって練習する場ではない
これら欠点がありますが、それもメニューの選別で防ぐことが出来ます。
個人的にはこれは結構いい感じに出来るのですが、あまり賛同されることがないのは「d」が原因でしょうか?
いずれにしても、柔軟体操を行う場合はこの二つの案を組み合わせることで「不快」を「快」に変えることが出来ました。
その結果、練習時間の確保にもつなげることが出来ました。
<<自分にもう一度チャンスを与える>>
これから始めようと思う人が、いきなり本気になって、全てを投げ捨てて努力できるケースはまれだと思っています。
おそらく、私を含めてほとんどの人はこれから始める新しいこころみに、おっかなびっくり取り組み、着手していくしかないのです。そこに心や行動のためらいや迷いが生じるのは、ごく普通の事なのです。
折角一度はやってみたいと思ったことです。止めてしまうのはいつでもできます。
「不快」を「快」に変えてしまう。そんな試みが、もうワンチャンスを自分に与えるために必要だと思うのです。
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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す 岩見より