内臓のマッサージという取り組み~呼吸法と手のひらで健康状態を把握しよう
創造と工夫、心に明かりを
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さて、
中国拳法だけでなく、ヨガなどの多くの分野で行われているのが呼吸法です。
その効果は「心を鎮める」、「柔らかな筋肉をつける」、そして「内臓マッサージ」への効果もあるのですから、本当に良くできた方法だと感心します。
今回は腹式呼吸がもたらす内臓への刺激について説明します。呼吸法だけでなく手のひらでさする事による効果も加える事で効果は大きくなります。
●1.呼吸で内臓を動かす
●2.手のひらで腹部をさする
体温計が無くても手のひらと呼吸法の二つの取り組みで体調の良し悪しを確認出来るという人体の高性能ぶりに、中年会社員武術家JunoIwamiは驚きを隠せません。
目次
<<●1.呼吸で内臓を動かす>>
胸式呼吸であれ、腹式呼吸であれ、大きく息をすることは緩やかな運動として効果的と言えます。
特に息を吸う時にお腹を膨らませ、吐く時にへこませる腹式呼吸では、腹部を物理的に動かすため内臓へのマッサージ効果が生まれます。
見た目がとても単純な腹式呼吸ですが、これを行う事で腹部周りの筋肉が動き、内蔵も動き、刺激されます。
その効果により自然と血行も良くなり、身体的な安定が得られ、気分良く過ごす事が出来ます。
<<●2.手のひらで腹部をさする>>
さらに内臓へのマッサージ効果を高めるためには、手のひらでさする事をお勧めします。
万遍なく腹部から背中まで手のひらでさすっていくのです。
さすり方も、ただ撫で回すのではなく、あらかじめ手のひら同士を擦り合わせ、手のひらが温かくなってから、腹部を撫でていきます。
「飲みすぎで疲れているなあ」とか「最近便通が良くないから腸の部分が固くなっているなあ」とか「うっわ、体温低っ!」など体調の悪い時は結構わかります。
また逆に「おお、柔らかいのに張りがある感触が手のひらに感じる」など調子が良い時は、その状態を維持できるようにすると面白いです。
一通り自分の体の状態が確認できたら、固くなっている部分をさすってほぐしていきます。
あまり強くやりすぎず、ほどほどの加減で撫でるようにしていきます。
30秒から1分程度やってみると体が温まり、手を放した時に腹部の緊張が随分とれている事に気付くと思います。
<<触覚で感じる自分自身の体>>
内臓には神経がありませんので、呼吸法だけではマッサージは出来ても観察が出来ません。
そこで手のひらを使い、今の自分の状態を把握する事で補助していきます。
健康な生活を送るためにも、こうした「いつでも自分を観察できるやり方」を持っておくと便利です。
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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す 岩見より