武術の練習時間確保にむけて~自由時間を見直すきっかけとなった一言

創造と工夫、心に明かりを
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さて、
武術の練習をしようとしたとき、確保すべき条件の一つは「時間」です。
そして会社勤めをしながら確保するのが難しい条件も「時間」です。
私も例外ではなく「時間がないと」あえぐばかりで、「仕方ない事」として半ば諦めかけていました。

しかし先生である馮正宝老師からの一言が切っ掛けで自分のための時間を見直すようになりました。
今回はそんなきっかけとなったやり取りの紹介です。

●1.馮先生からの一言
●2.人に言われると胸に刺さる

中年会社員武術家JunoIwamiにとって何が重要なのか。
それを考えるためにも、時間の確保という問題は避けて通れない話でした。
時間の使い方を考え直す切っ掛けを与えてくれた先生には、本当に感謝です。

目次

<<●1.馮先生からの一言>>

随分前の話ですが、以下のようなやり取りがありました。

馮先生「朝練はどのくらい出来てる?」
私『いえ、あまり。現状はほぼゼロです』

「朝は家を出るの早い?通勤時間は?」
『6時です。通勤時間は80分です。』

「う~ん・・・」
『・・・』

「と、いう事は一日3時間近くが電車に乗っての移動時間で終わってしまうんだよね?
もったいないと思うよ
!・・・

<<●2.人に言われると胸に刺さる>>

このやり取りは前の職場に勤めていた頃の話です。
正直、言われなくても当時から「時間の無さ」については自覚はありました

ただ学生時代と違い、拘束時間が異常に長い会社勤めという状態は困った事であると同時に「仕方ない事」として諦めかけていたというのは先の述べたとおりです。

しかし、いえ、だからこそでしょうか?
この時先生に言われた「もったいない」という言葉は、胸に刺さりました
よく使われている一言ですが「あなたが本来使えるべき時間が削られている」という問題を改めて指摘されたと感じました。

頭ごなしに「稽古時間を作れ」と言われたのなら少しは抵抗できますが、こうした問いかけをされたのです。しかも先生に。
それはもう、時間の使い方についてちゃんと目を向けざるを得ないなと、そう思いました。

<<自由時間は何時間?>>

この時のやり取りで出たのは「通勤時間」ですが、「業務時間」も基本的には決められており、自分で勝手にコントロールできるものではありません。

その他、健康のために必要な睡眠時間や食事、更に掃除、洗濯などの「生活時間」も使わなくてはならない時間です。

一日は24時間しかありません。
例えば睡眠時間を4時間とした場合、通勤時間が3時間、業務時間が13時間とすると、残りは4時間しかありません。
ここから更に、食事、風呂、掃除、洗濯が引かれた場合、残りの時間は1時間もありません

24時間中1時間もない!?目の前に現れた非情な結果は改めて私を打ちのめしました。
そんな自由時間の少なさを何とかしようと、せめてもう少し練習時間を確保しようと、少しずつ動き始めたのです。

もったいない
先生の一言を切っ掛けとした時間の見直しという取り組みですが、その一言は私の時間が何によって奪われているかあぶり出し、どう進むべきかを見直す大きな機会となったのです。

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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す  岩見より