呼吸法に集中するための単純な方法~数息観で雑念が起きにくい状況を作る

創造と工夫、心に明かりを
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さて、
中年会社員武術家JunoIwamiがこれから呼吸法とか瞑想とか、坐禅とかをやろうとしたとき、一番起きやすい問題が集中力切れでした

呼吸法は吸って吐いての繰り返し。ただこれだけなのですが、私は不思議と1分と経たずに集中力がなくなり、別の事に意識が流れていく状態でした。
自分の集中力のなさに乾いた笑いが込み上げます。

今回はそうした集中力が切れやすかった私が、人並みに集中して呼吸法に取り組めるようになった方法の一つ「数息観(すそくかん)」について説明します。

●1.数息観のやり方
●2.数息観の利点を二つ紹介

呼吸法は動きが単純な分覚えやすいのですが、その分飽きます。数息観を意識すると「呼吸している自分」にしっかりとした根を張ってくれるので、静かな心のまま呼吸をつづけることが出来ます。

<<●1.数息観のやり方>>

数息観(すそくかん)は主に坐禅初心者に教えられる取り組みです。
その内容はとてもシンプルで、息をするごとに「ひとつ」、「ふたつ」、と数えていくというものです

数息観は息を吐くところがスタートになります。
例えば「ひとつ」の時は、息を吐くときに「ひと~……」と伸ばしていきます。
次に息を吸いながら「……つ~」と数えます。
一呼吸分で「ひと~つ」となるわけです。

次の息を吐くときは「ふた~……」、吸う時に「……つ~」となります。
「十(とお)」までいったらまた「一(ひとつ)」に戻ります。

途中、湧き上がってきた雑念を追い掛け回して「あれ、どこまで数えたっけ?」と数えてきた数字を忘れてしまった場合は、深く考えずにまた「ひとつ」から始めていけば良いのです

<<●2.数息観の利点を二つ紹介>>

◆1. 呼吸に集中できる

「数を数えるという行為」が一種の壁となり、雑念はこの壁を乗り越えなければ認識されません。そのため、何も考えないでいる時より雑念の発生する確率が低くなります。
この雑念が起きにくい状態にいることで呼吸に集中できます

また「十(とお)」まで数えるというシンプルな目標もあるため、「『とお』までは頑張る」という短期的な集中力も発揮できます。

◆2. 雑念からのリカバリーがしやすい

雑念が起きるという事は、呼吸への集中から「脱線している」という事になります。

とはいえ、気になることが思い浮かぶと、どうしても心はそちらに向かってしまいます。そこで必要となるのが「本線に戻る」という行為、つまり「心の帰り先」です。

何も考えない時より「数を数える」というとても単純なルールを帰り先として設定することで脱線から素早く戻ることが出来ます

<<呼吸法を静かに取り組むための知識>>

中國拳法、ヨガ、坐禅など、なんであれ呼吸を整えることを重要視していることに変わりはありません。

そんな重要視されている「呼吸」ですから、取り組んでいる最中に余計なノイズとなる「雑念」が起きにくい方法を知っておくことは無駄になりません
1分で切れていた私の弱々しい集中力も、数息観を行いながら雑念を受け流すようにしたところ、今では20分程度ならどうにか維持できるようになりました。

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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す  岩見より