「今の自分」を「未来」につなげよう~稽古ノートを作る意味を考える

創造と工夫、心に明かりを
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さて、
中年会社員武術家のJunoIwamiは、ほぼ毎日毎回、事ある毎に稽古ノート(記録)をつけています。
これがなかなかに優れものの稽古法です。

私のような意志が弱く、移り気で、すぐに心が折れてしまうような人間であっても、真摯にそして正直に付き合ってくれる、とても頼りになる相棒となってくれています。

今回は、そんな相棒となる稽古ノートを作る意味について話したいと思います。
ノートの利点がどこにあるのかを理解したとき、「今の自分」を「未来の自分」への橋渡ししてくれる強力なツールとなってくれるのです。

目次

<<振り返ってみれば、そこに自分がいるという利点>>

稽古ノートをつけると、その時の自分の状況が記録になります。
そのため、思い出す必要があるときに、いつでも「かつての自分」がいることになります。
これは振り返りの時にとても重要になります。

これは繰り返したらまずいな、という自分も
もう一度再現できないかな、という自分も
すぐに参照することが出来るからです。

思い出せない状況を、そのノートが持っていてくれるので、自然と振り返りの機会が増えていきます。
人間の成長には反省が必要なため、こうした振り返りの機会を多く持つほど、良い結果を示すことに繋がります

<<「勘で稽古する」という状況から抜け出す>>

「今日はどんな稽古をしようかな?」という状況で、どのような判断をしますか?
ノートを取っていない場合、振り返った先にはあやふやな記憶しかなく
何となくこうだろう、という勘で判断することになると思います。

しかしノートを取り、記録として残すことで、過去の自分が(または今の自分が)何を目指していたのか把握することが出来ます
そしてそのために何をやったのかも記録してあれば、何が足りなかったのかも推測できます。

目的を把握し、実績が分かり、足りないものまで推測できるのです。
ここまで来ると次の稽古内容は、地に足の着いた、ちゃんとしたものを選ぶことが出来ます

あやふやな「勘」で稽古をするより、ずっと合理的な内容になります。

<<意志の弱さ、移り気、心が折れそうな状況でも出来る事>>

ほんの少しで良いです。
ほんの数行でいいです。
稽古ノートをつけてみてください。そして次の稽古の前に、それを一度読み返すだけでよいのです。
かつての目標を、意志の強さを、芯の通った心を取り戻す手助けになります

私は心が折れそうになるたびに、ノートを見て勇気をもらいます。
稽古方法に迷った時、ノートを見て方向性に偏りがないか確認します。
怪我をしたと時、ノートを見返して「ああ、この辺で無理をしていたな」と判断しています。
良いところも、悪いところも含めて、今の自分をノートに記録することで、未来の私は確実に成長するのだと、そう思うのです。

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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す  岩見より

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