旧渋沢庭園の静かな佇まいと飛鳥山公園の桜に陰陽の心地よさを感じた〜東京都北区飛鳥山

わりかし地元愛の深い岩見です、ごきげんよう

2021年3月末、足の向くまま気の向くまま散歩をしました。

散歩の途中、桜につられて飛鳥山公園(東京都北区)に入り
その奥にある旧渋沢庭園にも足を運びました。

同じ敷地内にあるのにその在り方はまさに真逆

咲き乱れる桜を楽しむ「飛鳥山公園」
静かな佇まいにひたれる「旧渋沢庭園」

陰陽の様相を呈するといって良いほどのギャップを楽しむ。

特に初めて入った旧渋沢庭園はまた来たいと思う心地よさを感じました。

目次

桜につられて飛鳥山公園へ

東京都北区、自転車でフラフラと走っているときに目に映ったのは「飛鳥山公園」

遠く外からでもわかる咲き乱れる桜
今日の暖かな気温と相まってとても強い吸引力を感じます。

桜咲く飛鳥山公園

中に入ると桜の桃色が鮮やかに目に入ります。
活気のある雰囲気が場を作っています。

老若男女、家族づれ、おひとりさま
みんな桜を見ながらすごしています。

大河ドラマ「青天を衝け」と新一万円札と渋沢栄一

桃色に色づく桜の風景の中に目立つのは青い看板
「青天を衝け 大河ドラマ館」

わたしが住む東京都北区はこの大河ドラマ「青天を衝け」の主人公である渋沢栄一氏に縁が深い土地です。

新しい一万円札の肖像にもなる渋沢栄一氏

大河ドラマと新一万円札のダブルの渋沢栄一ブームによって東京都北区は活気づいています。

賑わってるなあ、と見ながら思い出したのが飛鳥山公園に併設された「旧渋沢庭園」

振り返ってみると、ずっと地元ですごしてきたのに「旧渋沢庭園」には入ったことはありません。

いってみよう、折角ここまで来たのです。

旧渋沢庭園は静かな佇まい

色は深く
音は静か
飛鳥山公園と同じ土地にあるのが不思議になるくらいの場所

静かな佇まいを見せているのが「旧渋沢庭園」

賑やかな飛鳥山公園が陰陽の「陽」だとすれば
旧渋沢庭園は「陰」

人がたくさんいる飛鳥山公園に比べてなんとも地味。

だからこそ味わい深い
一人になりたい時にここに来たい。

決して手入れが行き届いている訳ではない。
入場無料だから仕方ないのかもしれない。
足に触れる草をそのままに歩いていく

花々が絢爛豪華に咲き乱れている訳でもない。
それでも緑の草木は伸び
小さな花が人知れず咲いている。

枯れた滝
枯れかけてる滝

凹凸のある道
決して歩きやすいとは言えない
でも道というのはそんなものではないだろうか。

一人になりたいけど、目の前には電車の線路
ガタンゴトンと音を立てて通るから決して静かとも言えない
環境のアクセントと感じるか騒音に聞こえるかはそのとき次第でしょう

周りの木々からは小さな花弁が降り
足元には枯葉が風に吹かれて流れていく

どこまでも地味
枯山水のような「引き算の美学」がある訳でもない。

しかし
そこには適度な空間があった
ほどほどに手入れされている環境があった

人はそんなにいない。
それが実に良い。

手入れのされている場所もあります。

青淵(せいえん)文庫
晩香廬(ばんこうろ)
両方とも重要文化財です。

大正期に建てられた小建築としてとてもキレイに整えられています。

現在、完全予約制とのこと。
興味がわいたら入ってみよう。

心地よい環境を求めて

飛鳥山公園に戻ってくると桜が咲き乱れ、老若男女が歓談し、カメラで撮影し、一気に活気のある雰囲気に戻る。

街に戻ってきた感覚
人間が支配する世界の感覚
そこに戻ってくる。

寂れていると言ってさえ差し支えない旧渋沢庭園とはえらい違いだ。
しかしその陰陽こそ素晴らしい。

何に心地よさを求めるかは人それぞれ
少なくてもわたしにとっては静かな旧渋沢庭園がとても好ましい環境でした。

また来たいな、一人静かにすごすために。
落ち着いて人のいない環境で本を読みに。

そんなことを考えながら自転車に乗って帰路につきました。

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<内部リンク>
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