はじめてのソロキャンプ〜名も知らぬ君に「ありがとう!」と言いたい〜2018年11月奥多摩

普段の人見知りとキャンプ中の社交性の振れ幅が大きい岩見です、ごきげんよう。

初めてのソロキャンプは2018年11月3日、東京都奥多摩での1泊キャンプで行いました。

今でこそソロキャンプを楽しんでいますが、初めてのときはとても不安でした。
(キャンプ自体が3回目で、それまでの2回は友人と一緒のキャンプでした)

そんな不安に揺れる自分を救ってくれたのはキャンプ場にいた他のキャンパーさん達。
特に隣のテントにいたキャンパーさんとの交流は楽しく充実した時間となりました。

ソロキャンプだからと無理に一人になる必要はない。
人と関わり状況を楽しんでいいのがキャンプなんだと思えた時間。

今のキャンプスタイルを楽しんでいるのは、初めてのソロキャンプと隣のキャンパーさんのおかげと言っても過言ではありません。

普段は人見知りのわたしが勇気を持って話しかけたこと、本当に良かったと今でも思う。

それに応えてくれた、隣のテントのキャンパーさん。
名も知らない、顔ももうおぼろげなあなたにありがとう。

もしもどこかでまた会うことがあったら「あなたのおかげで楽しくキャンプを続けています」とお礼を言いたい。

なお、今回の記事は先日投稿した「ソロキャンプは寂しくない」の実例のひとつとして読んでもらえるとありがたいです。

初めてのソロキャンプは奥多摩の氷川キャンプ場

初めてのソロキャンプとして選んだのは東京都奥多摩にある「氷川キャンプ場」。

奥多摩駅から徒歩5分で着くので電車移動の自分にとってはとても楽チン。

予約が不要なので当日の天気が晴れなら行くという気軽に判断できるのもいいです。
(これは2018年11月当時の話で、2020年8月現在は予約制になっています)

長蛇の列がお出迎え、これ入れるの?

氷川キャンプ場は人気のキャンプ場です。

「あまり余裕をこいていると入れなくなる」とインターネットとリアル友人からの情報があったので早めに行動を開始しました。

朝5時30分には家を出て、電車を乗り継いで到着したのは8時25分

8時30分からの開場にあったちょうど良い時間なのですが

「え?なにこの人の数」
すでに30人近く並んでおり、スタンバイしています。

一番後ろに並びますが、入れるのか大丈夫かと心配になります。

わたしの後ろにはさらに続々と人が並んでいく。
これは確かにのんびりしていたら入れなくなるのもわかります。

わからないから人に聞こう!

心配をよそにあっさりとキャンプ場に入れたあと、テントの設営場所を探します。

「どこが良い設営場所なのか、サッパリわからん」
10分ほど歩いて探していてもテントを張るのに良い場所がわかりません。

こういう時は情報収拾。
わからないなら聞いてみよう。
話を聞けばことは進むはずです。

設営場所の情報収拾

今から撤収ですか?
夜は寒くありませんでしたか?
初めて来たのでどんな感じなのか教えてくれるとありがたいです。

何人かに声をかけさせてもらいましたが皆さん快く応えてくれました。

「明け方が寒かったね。
ここ(川辺の側)は吹きさらしで寒くなるから。
傾斜や石は気にならないかな。均せば良しマットもあるから。」

「もう撤収だからこの場所使っても良いよ。
でも初めてで慣れてないなら、できれば上の方(法面の上のスペース)で陣取った方が良いかもしれないよ。
まあ、どちらにしても火は起こしておいた方が良いからね」

他にも近くにある温泉への近道を教えてくれました。

…なんて紳士的な人たちなんだ!
登ってきている太陽のように、キラキラとした笑顔が印象的でした。

気遣いと勇気の一言からはじまった

テントを設営しようとしたところ、隣に設営しようとしているキャンパーさんが来ました。

しかし、どうにも少し手狭そうに見えます。

声をかけようかどうしようか。
少し考えます。

自分が困っている時に人に話を聞くことはできますが、困っているように見える人に声をかけるには少しためらいが出る。
そんな人見知りが激しい普段のわたし。

ええい、ままよ。

「あの、わたしもう少し(向こうに)寄った方が良いですかね」

「あ、お願いできますか」

「了解っす」

テントの下に敷くグランドシートをずらして、お互い良い感じの幅になるように調整してからテントの設営を再開です。

「ありがとうございます」
「いえいえ」

気遣いと勇気からの一言が上手くいったことに胸を撫で下ろします。

設営作業をしながら少し話していきます。

隣のキャンパーさんのテントはモンベルのテント。
オーソドックスなドーム型。

デザインもよく大きさと居住性のバランスが取れているのでソロキャンプとして使いやすいそうです。

わたしのテントは棒一本で支えるワンポールテント。

「どうしてこれにしたんです?」
と聞かれたので胸を張って答えました。

「ロマンです!!」
二人して笑います

「ロマンは大事だよね!」
「せっかくのソロキャンプなんだから、自分の好きなスタイルやロマンは妥協したくないよね」

一気に距離が縮んだ気がしました。

フリータイムを満喫しよう

テント設営後はフリータイムです。

敷地内を散歩したり
昼を食べたり

一休みしたり(そして一瞬で寝落ちしたり)
食材を買うため外に買い物に行きました。

散歩がてらぶらぶらしている時に見た紅葉がとても綺麗でした。

みかん、いります?

「やべー、こんなん食べきれんわ」

買い物で誤算だったのは量が多かったことです。

ソロキャンプで一泊なので少量でいいのですが、どうにも多い。

せっかく買ったみかんも、このままでは一晩では食べきれず、持ち帰るには潰れるのが怖い。

よし、これも声をかける理由になるな!と隣のテントへ。

「みかん、いります?」
隣のテントのキャンパーさんにあげることにしました。

「いります!みかん好きなんで、ありがとうございます」
思った以上によろこんでくれてありがたかった。

一人では多すぎても、二人て黙々と食べていたらあっという間に減っていきました。

焚き火を囲んで語らいを

夕方、17時30分になる頃にはもうあたりは真っ暗になります。
あちこちで焚き火が始まります。

わたしは夕食を食べたあと、持ってきたデジタル一眼レフカメラで星空を撮ろうとしていました。

「星空撮ってるんですか」
隣のキャンパーさんが声をかけてきます。

「そうなんです。でもなれなくてまだ上手く撮れないんですよね」

そのまま会話する流れになりました。
隣のテントの前にある焚き火の前に移動して

ああ、焚き火が暖かい

話は尽きないものでした。

なぜキャンプを始めたのか
「ゆるキャン△の影響あるでしょう?」
そんなに分かりやすいかな、わたし。

そういう「あなた」はどうなのさ、と口にして気づく。
まだお互い名前も名乗っていないことに。

名前、聞くか?
いや、無粋か
このままでいい
話を続けていこう

名前も社会的な肩書きも何も関係ない
ただの二人の存在として話が進む

お互いの旅の話
相手は自転車で日本中を旅した話
わたしは海外旅行でのできごと

火おこし見せてもらったり
お互いいろいろなアイデアも出し合った。

「貧乏キャンプ」だからこそできることがある、という視点は自分にとってもありがたいものだった。

話に夢中になってたため、焚き火のそばで蒸していたさつまいもが炭化していた(笑)

「苦い」
「次のキャンプではもっと美味しくイモを蒸せるようにしよう」

どこまでも生産性のない
でも屈託のない笑いがこみ上げる。
ああ、楽しい。

時間が過ぎて
焚き火の火も消えて熾火(おきび)になる。

周りの空気が寒くても焚き火にあたっている手足や顔はむしろ暖かかった。

お隣さんがソロの人で、その人でよかった。
声をかけて良かった。

他人にとってはどうということはないだろうけど、わたしにとっては人に声をかけることはとても勇気がいることなのだ。

応えてくれたキャンパーさんたちに感謝したい。
本当にありがとう。

気がつけば23時。
そろそろお開きです。

互いのテントに戻って就寝へ。
「いい1日だった」とつぶやいて眠りにつきました。

初ソロキャンプは人との関わりも楽しかった

楽しかった、とても充実した時間を過ごせた。

初めてのソロキャンプとして最高の滑り出し。

奥多摩の自然の素晴らしさや氷川キャンプ場の良さはもちろんある。

それでも強烈に印象に残ったのは、隣のキャンパーさんや他の人と交流できたこと。
ソロだからこそ、わたしのことを知らない人と中立的に交流ができる。

その時間とやりとりがとても心地良かった。
はじめてのソロキャンプでの良き出会いが、ここまで楽しさを与えてくれた。

名も知らぬキャンパーさんにありがとうを伝えたい。
顔ももうおぼろげだけど
できることならまた会いたい。

もしもどこかでまた会うことがあったら「あなたのおかげで楽しくキャンプを続けています」とお礼を言いたいと思っています。

<関連リンクです>
インドア派人間がキャンプを始めたのは「体感すること」を強く求めたから

ソロキャンプは寂しくない〜人との出会いと世界を感じることがつながりになる