中国拳法の教室「正宝内家拳研究会」活動記録2020年8月〜命が真っ直ぐに伸びていくように

すっかり中国武術について投稿するのがご無沙汰になっている岩見です、ごきげんよう

今回は活動報告も兼ねて、わたしが主宰する中国拳法の教室「正宝内家拳研究会(せいほう・ないかけん・けんきゅうかい)」の稽古を振り返っていきます。

この記事は対外的には2020年8月の活動記録です。

それと同時に個人的にはこの教室をどういう活動場所にしたいかをあらためて振り返る記事です。

「その人の命が真っ直ぐに伸びていくように」
そんな気持ちや目的が根っこの部分にあるのを感じました。

目次

正宝内家拳研究会〜2020年8月活動報告

わたしが主宰する中国拳法の教室「正宝内家拳研究会」は形意拳(けいいけん)を中心に教えています。

とはいえ、人数も少ないため個人指導(マンツーマン)に近いです。

呼吸法や体の動かし方といった身体的な面
心の整え方を中心とした心理学な面

大切なことはおさえつつ、参加者のニーズや状態に合った内容を提供しています。

感応性〜呼吸を合わせる

2020年8月3日は相手と呼吸を合わせること、つまるところ「感応性」についての稽古をやりました。

相手の拍子を外し、自分の拍子を入れる。

力が弱くてもスピードが遅くてもテクニックを知らなくても、流れを使って相手を制する。

そのためには相手と呼吸を合わせる感応性が必要です。

感応性。
感じで応じる力。
武術はシビアにこれを要求されます。

基本の形稽古だけでなく、相手を置いているからこそできる稽古は、単なる腕自慢や叩き合いではありません。

お互いの「存在の力」を感じ合って同調し、その上で絶妙にズラしていく。
そんな練習の場でもあるのです。

自分を感じて応じる。
相手を感じて応じる。

はじめは
「んなもんできるかぁ!」って思っていたことも、少しずつ感じられるようになります。

目には見えないけど確実にある相手との関係性。
その中でこそ武術の奥深い世界は成り立っていることを感じています。

大切なのは呼吸です!

2020年8月10日稽古は呼吸について深めていきました。

深くゆっくりとした呼吸を整えていく。

相手や自分がどうあれ、ただただ呼吸を続ける。

全身をセンサーにして体感覚に自分を置く。

ひとりでやる型の稽古も、相手を置いた対人稽古も同じこと。

呼吸に意識を置き続けることで静かで穏やかな感覚が生まれる。
余裕が生まれ、相手との調和をもたらす。

武術が持つ緊張感と、呼吸がもたらす穏やかな世界が同居する。

わたしは最近、その持続性、集中力が大切であると実感しています。

図らずもそれは命が真っ直ぐに伸びている感覚に似て、心地の良いものです。

ここまで自分の呼吸を見つめ直すことができたのは清水友邦先生のセッションによるところも大きいです。

奥深きは呼吸の世界、命のあり方。

呼吸法と意識の置き方

2020年8月24日はしっかりと肺に空気を取り込む呼吸法と気が散らない意識の置き方を伝えました。

説明すると長くなるので割愛しますが、このやり方は、意識は目覚めてても思考は静かに落ち着いている状態を作り出します。

中国拳法では立ったままやる瞑想のような稽古があるのですが、慣れないと気が散って5分ともちません。

しかし今回伝えたやり方で呼吸と意識の置き方でやると20分たっても気持ち良さげに瞑想を続けていました。

少しのアドバイスでここまで変わるのかと感心しました。

また形意拳の稽古では沈墜(ちんつい:下に落ちる力)を利用した丹田の養成をやりました。

この稽古法、わたしもずっとやって感覚を養ってたなあ、と遠い目になりました。

闇稽古

2020年8月31日は体育施設の武道場での稽古でしたが電気をつけてくれません。

受付に「電気つけてくれませんか?」と言いに行けば良いだけのことですが…

「どうせだから、闇稽古にしましょう」
照明がつかない武道場で暗いままに稽古することにしました。

やってみるとわかるのですが暗いと「目」があまり役に立ちません。

いつもとは違う集中力が必要になります。

物語などでは「闇夜の襲撃」というシチュエーションがあります。

しかしあれは襲撃する側も相当訓練を積まないと相手に攻撃が当たらないことを、こうした暗闇稽古で実感した経緯があります。

何事もやってみると世界が広がるのを感じます。

(写真をイラスト調にしたら妙に雰囲気が出て気に入ったので掲載)

8月活動まとめ

呼吸を整え意識を集中する。
そうした稽古が中心となりました。

武術というとどうしても「殴る蹴る」といった稽古が中心のように思いがちですが、実際は地味な稽古が多いです。

派手さのカケラもありません。

対人稽古ももちろんやりますが、それらは無理強いしません。

やる気や時期を見て少しずつ取り入れていこうと思ってます。

個人的に注目したいのは8月10日の稽古。
「図らずもそれは命が真っ直ぐに伸びている感覚に似て」というフレーズ。

これはわたしがこの教室で伝えたいことの根っこにある感覚です。

これからも、参加してくれる人や関わっている人の命が真っ直ぐに伸びていく活動を続けようと締めくくり、8月の稽古記録の振り返りを終わりたいと思います。

<参考リンクです>
・清水友邦さんの活動〜イーハトーブ心身統合研究所

正宝内家拳研究会~組織概要