武術家に足りないのはユーモアセンスかもしれない~命名!正宝内家拳研究会

創造と工夫、心に明かりを
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さて、
武術をやっている人間というと、ニコリともせず粛々と稽古に励むストイックさを売りにするイメージがあるようです。
そんなことはありません。私たち武術家にだって渾身のユーモアセンスくらいあります。多分。
ただ、センスの方向性が人とちょっとズレているだけです。

今回は、中年会社員武術家JunoIwamiが教室の名前を「正宝内家拳研究会」(セイホウナイカケンケンキュウカイ)にした経緯について話していきます。
「団体名の『正宝』って、何?」にお答えしながら、そこに至る「ネーミングセンス」で笑っていただければ幸いです。

●1. ナチュラルな馬鹿二人
●2. 酒宴で却下される
●3. 分かりやすく、無難に、希望を込めて

素直に先生である「馮 正宝」(ヒョウ セイホウ)の名をを冠した教室名にするだけなのに、妙にドラマがあるのです。

<<名称、どうする?>>

自分たちで教室を開くと決まった時、「教室名を決めていない」という問題がありました。
場所を借りて教室を開くにも、教室名(団体名)を登録する必要があったのです。

この話の中心人物は私と、もう一人の発起人であるT氏。
とても愉快でまじめな、私の尊敬する人物の一人です。

「う~ん、ひとまず二人で考えて、次回の稽古で互いに確認しましょう」となりました。
一人で候補を考えますが、なかなか決め手に欠けます
・形意拳クラス
・馮正宝月曜教室 その他もろもろ…

この時点でネーミングセンスがない事はうっすらと分かっていましたが無視しました。

そのうち「お!」といい名前を思いついたので、メモに残して次の稽古に行きました。

●1. ナチュラルな馬鹿二人

その日、先に稽古場についたのは私でした。しばらくすると、T氏が階段を上ってくる音が聞こえてきます。

挨拶する顔が満足気です。多分T氏も良いアイデアが浮かんだのでしょう。負けられません。

では、二人で発表してみませんかと、出た名称は
『馮正宝老師(先生)とゆかいな仲間たち』
馬鹿です。ここにナチュラルで、同レベルな馬鹿が二人います
昔の自分とはいえ、何をやっているのでしょうか?凄く満足そうでノリノリなのが更に切なくさせます。

●2. 酒宴で却下される

一抹の不安はありましたが、教室設立のコアメンバー二人が同じ名称を挙げたのです。これはもういけるでしょう。
年末には稽古予定の場所の目安も付き、後は教室名を引っさげて団体名登録をするだけです。

そこで皆に教室名を発表しました。忘年会の時だったと思います

「馮正宝老師(先生)とゆかいななk『却下!』
他のメンバーからのノータイムブーイングにより却下されました流石は武術家、反応速度がすごいです

●3. 分かりやすく、無難に、希望を込めて

流石にあそこまで反対されるとは思ってなかったのでちょっとショックでした。

仕方がないので新しい名前を考えます。曰く

「月曜日の稽古に固定することなく、形意拳にもとらわれず、馮正宝先生に習っていることが分かる名称」

が好ましいという事です。

T氏と一緒にいろいろと、本当にいろいろと検討した結果、「正宝内家拳研究会」という教室名に決まりました。

馮先生の名前を入れ、形意拳だけでなく、太極拳、八卦掌の3つとも出来るように内家拳と称し、自分たちによるこれからの研鑽意志と希望を込めて研究会としました。

<<時間を経て、引き継がれて>>

団体登録を行い、教室としての活動がスタートしました。以来10年以上経ちました。

こうして時が過ぎて、発足当時の私が考えもしなかった「先生の引退」が起こり、この教室は私が運営を任されることになりました。

「名称を変えたら?」と言われましたが、何故かそんな気はしませんでした。
何せ10年以上この教室名でやっているのです
どんなに「馮正宝老師(先生)とゆかいな仲間たち」に未練があっても、先生から教えを受けた月日は消えませんし、これから私が提示できるものは多くが先生に習ったものです。

今後は私なりのやり方にはなりますが、この教室を続けていき、私に関わりのある人たちにいろいろなことを「ユーモアを交えつつ」提供していきたいと思うのです。
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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す  岩見より

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