まるで大河のような風格を~楊式太極拳は柔らかにそして穏やかに
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創造と工夫、心に明かりを
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さて、
太極拳には様々な種類がありますが、それぞれの太極拳には独自の風格ともいうべき動きの違いがあります。
ゆっくりなのか、ちょっと早いのか、高い姿勢なのか…
中年会社員武術家JunoIwamiは太極拳なんてどれも同じようなものだろうと思っていましたが、実は違っていたのです。
そうした太極拳の一つに「楊式太極拳」があります。
今回はこの楊式太極拳の動き方についての説明です。
「太極拳」と聞いて、一番頭に思い浮かべる姿。
最も普及している「二十四式(簡化)太極拳」。
その母体となっている太極拳です。
●1.大きくのびやかに
●2.柔らかく水の流れるように
楊式太極拳は「綿拳」「化拳」とも言われるほど、その柔らかさに特徴があります。
目次
<<●1.大きくのびやかに>>
楊式太極拳の動きは終始大きく、のびやかに進んでいきます。
姿勢は低いのですが、それで無理が掛るといけませんので、自分に合った位置に調整します。
呼吸も緩やかに行います。
止めたりせず、一定の速度で行います。
呼吸とともに、動きは常に一定の速度を保ち、自分の体の隅々まで意識を行き渡らせながら動き続けます。
<<●2.柔らかく水の流れるように>>
楊式太極拳には、いわゆるパンチやキックのような瞬間的な動作は入りません。
上でも述べましたが常に一定速度で動いています。
止まることなく、水が流れるように、まるで大河のような風格を醸し出します。
大きく、緩やかに動く、まさに太極拳の母体にふさわしいと言えます。
<<楊式太極拳を習える場所>>
楊式太極拳は広く普及しています。
きっと近所にもあると思います。
そして私が今度演武会に参加する武当拳法協会でも教えています。
健康や武術を目的として太極拳を始めてみたいという方
これから始めたいが、運動負荷の軽い部分から始め、深い領域まで取り組みたいという人はのぞいてみてはいかがでしょうか?