雪の中、荒川河川敷を自転車で走りながらキツさと楽しさを満喫しつつちょびっと人生についても考えた

荒川河川敷20180122

男は大人になっても子供心を忘れない生き物だと思っている岩見です、ごきげんよう

2018年1月22日、わたしが住んでいる東京近郊は大雪となりました。

朝の段階で雪の降る量を見くびっていたわたしは、いつもどおりに自転車ででかけました。もちろん夜はえらいめにあいました。

あの大雪の中、自転車で走る。
普通に考えると大変そうに(いや、確かに大変だったのですが)見えますが、同時にめっちゃ楽しんでました。
そんな心身共に楽しめた、子供の様にテンションの上がった雪の日の自転車乗りの様子をご覧ください。

「雪国か!?」と言わずにいられない

夕方、屋内から外に出たとき「おおぅ…」と声が出ます。
まず、寒い。めっちゃ寒い
次に風。風向きはほぼ「横」。

おかげで東京では珍しいパウダースノー(粉雪)が横から上にむかって舞い上がっています。

「雪国か!?ここは」
思わず口からこぼれおちます。言わずにいられない状況です。

そんな中、身動きの取りにくいレインコートを着こみ、17時時点で15〜20cmくらい積もっている雪の中を自転車で走り始めます。
行き先はわたしにとってのいつものルート、東京都の荒川河川敷です。

体力的にキツくてもめっちゃ楽しい

自転車でペダルを漕ぎ始めて早々に後悔がわきあがります。
寒さと風と視界の悪い雪、体力的にキツイのです。

ただ同時に、いつもと同じ道のりが全く違う姿を見せていて、この景色がこれから私にどうかかわるのかと思うと期待も膨らみます。

進むよ進む、雪の中

タイヤが沈み、スポークに雪がからまります。
後輪の横滑りがおきないようスピードとバランスを考えながら走るのは体力とともに精神力もギリギリとすり減らしていきます。

きついながらもこうして自分で何とかしようとして、なんとかできるという状況が好みです。

しばらく進むと急に「グンッ」とタイヤが重くなりました。
ペダルが回らず、走るのが難しくなるくらいの重さです。

どうやらいつの間にか舗装された道の上ではなく、木々が植えられた土の上に積もった雪の上を走っていたようです。

植えられている木々と自分との距離から舗装道路の上を走るように目測で位置を推測しながら走っていたのですが、雪で真っ白な状態に距離感がズレていました。
ぬかったわ。

元の道に戻ろうにも、雪が両脇から深くタイヤを挟んでいるので簡単にはハンドルが切れません。

普通なら一回止まって自転車から降りればいいのですが、なんかそれをやると「負けた」感じがして嫌だったので意地でも自転車に乗ったままコース復帰を目指します。

「こんっ、のお!」と何回かに分けてハンドルを切っていきます。後輪がズリズリと滑りそうになるのを抑えながら、足をつけまいと頑張ります。

試練というにはあまりに小さく、抵抗というには微笑ましい力技。

どうにか脱出しよう、さっさと帰ろう体と頭を使っている瞬間がとても楽しく、わたしを満たします。

気がつくと、この楽しさは体力のキツさを凌駕していました。

走った軌跡を振り返り心にわきあがったもの

30分ほど走り、河川敷から一度一般道に入るところに来た時に、自転車から降りました。

そしてそのまま振り返ります。
自分の走った道が白い雪の中に一本の線となり、車輪の下に続いていました。

他の誰かが歩いたのでしょう。
多くの足跡があるなか、わたしが走った車輪の跡はそのどこにも交わらない軌跡を描いていました。

自転車の軌跡誰もいない

あえて人が踏んでいない場所を通ってきたのです。
そのタイヤの跡をじっと見つめていると、自分の行動と描いた車輪の跡に心のどこかが声を上げます。

「誰かに合わせるのではなく、好んで自分の道を選んで、進んでいいのだな」と、そんな気持ちがわきあがってきました。

自分の気持ちや考えを尊重し、それを行動に移す。
行動の結果を振り返り肯定する。

そんな心の状態は、肌に感じる寒さを跳ね返す軽い興奮をもたらしました。

頑張ってくれた自転車に感謝

滅多にない東京の大雪。
いつもと同じ場所が、天然のアトラクションに早変わりです。

全部で90分の走行時間も終わってみると短かった気がします。
自転車を降りてみると、まあ雪がすごいことになっています。
いろいろなところに入り込んでいます。

雪まみれの自転車

わたしが楽しみながら雪道を走っているときに、この自転車はわたしを支えてくれていました。感謝です。

あとでしっかりホコリや汚れを落として、丁寧に油をさしてねぎらうつもりです。

おまけ~その後は稽古へ

雪の降った22日は月曜です。
夜はわたしが主宰する中国拳法の教室「正宝内家拳研究会」の稽古があります。

地元の体育館に行き、稽古を始めます。
さすがに誰も来ないだろうと思っていたのですが、ガラッと扉を開けて来る人がいました。

お互いに「うわ、マジで来たよ」と、物好きぶりを笑いあいます。

この日は形意拳の十二形のひとつである「蛇(ヘビ)」を中心に、身体の使い方や力の伝達などをやっていきました。

稽古が終わり、外に出ると、あたり一面は雪景色で、街灯に照らされる様子が幻想的でした。

滝野川体育館の入口は幻想的に

大雪の中を自転車で走る大変さを味わい
それをなんとかしようと工夫することを楽しみ
ひと段落した後で一連の行動を人生の様に振り返る。

いつもとは違う日常の中でも、とても楽しめることを強く実感した一日でした。
雪の日は広く白く

<関連リンク~2014年も自転車で走っていました>
中年会社員武術家が雪の日でも自転車に乗る事で感じたバランス感覚向上への取り組み