小さな変化を束ねて、大きな成長に繋げる~中年会社員武術家が練習記録を見返す理由

創造と工夫、心に明かりを
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さて、
中国拳法はボクシング等の近代格闘技術に比べ運動負荷が低いため、年を重ねても長く取り組めることが特徴として挙げられます。しかしその分大きな変化を自覚しにくい部分があり、「本当にこれでいいのだろうか?」と黒々とした大きな不安が胸に広がります。かつての自分がそうでした

しかし今は違います。中年会社員武術家JunoIwamiは練習記録を見返す事で「自分に何が起きているか」が大よそ分かります。

記録を見返す事は「自分の体に小さな変化が起き続けている事」を自覚させてくれます
この自覚は「分からないから不安だ」という正体不明の懸念を霧消させ、心置きなく更なる練習へと私を躍進させてくれます。

今回は昨日のエントリーに引き続き、中国拳法の稽古の前に練習記録を見返す事の効果について
特に「小さな変化を拾い上げる事」についての説明をしたいと思います。

●1.誰でも小さな変化に気付く
●2.小さな変化を起こし続ける

目次

<<同じ日は存在しない>>

大きな変化が無いからと言って、毎日が同じ日とは限りません。
小さな、とても小さな変化を拾い上げていくことが、自分の中の小さな成長を大事に育てる事に繋がります。

●1.誰でも小さな変化に気付く

大きな変化は分かりやすいため、情報としてキャッチしやすいものです。
しかしながらそうした「見えやすい変化」ばかりが起きるわけではありません。
むしろ自分では気づかないくらいの小さな変化の連続が起こっている事の方が多いのです。

記録をつけるという行為は、自分の行動に「ちゃんと向かい合う」機会となるため
そうした「小さな変化」に目を留める機会を多く得る事が出来ます。

例えば「体」という対象にしても
手や足、頭部、胸、腹、腰などの部位あり、それぞれに筋肉、骨格といった構成要素があります。
体以外にも、心の動き、意識の通し方(または途切れ方)などを含めると膨大な数が「目を向ける対象」になります

そしてこれらすべてに対して「何も感じない」という事はまずない筈です
そこまで私はポンコツじゃないと言い含めて取り組むと、意外に「小さな変化」が多く起こっている事に気づきます。

●2.小さな変化を起こし続ける

記録をつける事により、忘れてしまいがちなこうした「小さな変化」を残すことが出来ます。
それを練習前に見返すと、体がそれを思い出しウズウズとしてきます。

小さな変化が一個や二個しかない状態でも、何もない場合よりテンションが上がります。
これが1週間分の記録となると、いかに小さな変化が全身のいたるところで起きているか分かります

「自分の体は、自分の練習でここまで変わっていたのか!!」そう叫びたくなります。
私の体は、その小さな変化の連続の中で確実に成長していたのです

実際、ここ1週間の自主練記録を読み返すと、やれ首の位置だの腰骨を立てたときの肚の落とし方との連動だの、意識が目の前で途切れる事への集中力補強などと、毎回の事ながらいろいろと思うところを拾い上げてくるわけです。

もし、記録をつけていなければ、今日を昨日と同じものと認識して、小さな変化に気づかずに通り過ぎていたか、もしくは直ぐに忘れてしまうでしょう。
そんな毎日が続けば「何をしているのか分からない」という状態になってしまうのは仕方のない事です。

私は幸いにも自分の変化に気付くことが出来ました。それを書き溜める事で、連続的に成長する自分を自覚する事が出来ました。
不安が全くないのか無いかと言えば嘘になりますが、漠然とした不安に心を揺らす機会は激減したと断言できます。

<<過去と未来をつなぐ、今の自分の取り組み>>

練習記録を見返すという事は、過去の自分を今に引き継ぐ行為でもあります。
それと同時に、未来の自分に託す情報を選び抜く行為ともいえます。

「上達したい」という望みがある以上、
私はその記録を見返し、今の自分に過去を引き上げ、明日の自分へと望みを繋げたいのです。

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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す  岩見より