それでも呼吸が浅くなってしまう方に~中年会社員武術家による深い呼吸を取り戻す両肘主動の4ステップ

創造と工夫、心に明かりを
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さて、
終わりなきデスクワーク、絶えることのない緊張感の連続などで呼吸が浅くなっていると、それだけで体調が悪くなっているのではないかと錯覚します
こういう時、私は「肩と胸部を解放する運動」で本来の呼吸の深さを取り戻す事にしています。ストレスを緩和するのに、呼吸を整えるという取り組みは思った以上に効果が出るものです。

…いや、別に「胸部を解放」と言って脱ぐわけではないですからね?

今回紹介するのは、中年会社員武術家JunoIwamiが主に練習している「形意拳」のちょっとした応用なのですが、
面白いのは「肩と胸部」の緊張を取るのに使う部分が「両肘」という事です

●1.真っ直ぐに立って両手を脇にたらす
●2.両手の肘を出来るだけ絞る
●3.ねじられる感覚で肩や胸を「開く」
●4.5秒静止して、パタンと元に戻る

一見関係なさそうな「肩と胸部」と「両肘」ですが、「ねじって開く」という作用が私の体に確実な効果を見せてくれます。

<<ちょっと遠くからのアプローチ>>

肩や胸の緊張を解き、呼吸を元に戻したと思っても、そこに直接手を加えようとすると、それだけで体は反応してこわばってしまいます
だからこうした場合、少し遠いところからアプローチする事で効果を発揮する事を目指します。

では、やりましょう「肘の絞りによる肩と胸部の解放動作」です

●1.真っ直ぐに立って両手を脇にたらす

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座っていてもできますが、まずは立ってやった方が分かりやすいです。
極端に猫背になると効果が薄いので、以前のエントリー「猫背対策」を参考に無理なく背骨を立ててください。

次に両手を脇に降ろします。
首筋から肩をリラックスさせた状態で、体の側面に腕を添わせます。
指先は少しだけ伸ばしておきます。

●2.両手の肘を出来るだけ絞る

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さあ、ここからがこの動作が始まります。

両肘を内側に絞り込むように旋回させるのです
肘であばら骨をこすり、肘の内側を外に向ける感じです(赤い矢印の方向です)

この時は出来るだけ「肘を絞る」ことだけに集中します。
絞ってねじる事で手のひらも外側に向きますがあまり気にしないでください。
「指先を外側に向けよう」と意識してしまうと、肘の絞りが足りなくなるので注意してください。

●3.ねじられる感覚で肩や胸を「開く」

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肘を絞ることで生じる「ねじりの感覚」により、肩から胸にかけて開くような力が掛ります。
その力に逆らわずに筋肉にかかる負荷(テンション)を感じ続けます

胸が開き、あばら骨の一本一本が緩く開いていく感じを、
腕の付け根の筋肉同士が引き剥がされ、肩が左右から後ろに回るような感覚を
それぞれ同時に味わっていきます。

「これ以上は肩も胸も開かないな」と思ったところを終着点とします。

●4.5秒静止して、パタンと元に戻る

肩や胸がこれ以上開かないところまで来たら、そのまま5秒くらい静止します
止まっている間、一呼吸くらいできますので、息を吸い込み、ゆっくり吐きますと、
緩んで開いたアバラが動き、感じたことのない量の空気が肺に送られます

「ああ、肺ってここまで大きく動くんだ」と驚きます。

さあ、この一呼吸で胸部は更に緩み、緊張から解放されました
名残惜しいですが、一度パタンともとに姿勢に戻ります。

<<じっくりジワジワと、ねじる>>

動きそのものは単純ですので何回もできます。
大事なのはじっくりジワジワとねじる事です

3回程度やれば、緊張に凝り固まった首や肩がほぐれ、拘束具のようだったあばら骨は緩み、肺に十分な空気を送り込みます

呼吸を大きく深く出来れば、落ち着いて事に取り組むことが出来ます。
緊張を取り除き、呼吸を整え、「私本来の状態」に戻し、歩いていきましょう!

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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す  岩見より