武術稽古後のセルフケアがもたらした地味だけど長くつきあえる一つの恩恵

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photo credit: tibbygirl via photopin cc

創造と工夫、心に明かりを
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前回の記事で練習後の足のケアについて書きました。
疲労回復を狙いとした行為ですが、中年会社員武術家Junoiwamiにとってはもう少し深い意味があります。

自分の体を自分でケアすることで、単純なマッサージではなく体の情報を鋭敏にキャッチする能力を開発するという理由です。

自分の体の調子を素早くキャッチ出来る実感が得られると、ケガを予防しながらもそこそこ限界に近い負荷をかけた稽古をすることが出来ます。

私にとって自分で稽古の負荷をコントロールできる状況はとても重要なのです。

今回は稽古後のセルフケアが自分にもたらす地味だけど心強い恩恵についての話です。

セルフケアがもたらす恩恵

稽古直後は様々な感覚が開いているため、手で触れるだけでも通常とは違う微細な感覚までとらえることが出来ます。
私が稽古後に自分の体に触れていくのは、自分の体を触りながら体の状態を観察するためです。

熱が過剰に発していないか、疲労がたまって固くなっていないか
そうした事を触りながら触診していきます。

自分の体を観察する行為と、体の反応や情報を指先からキャッチするという行為の繰り返しにより、徐々に自分の体に対する感覚が鋭敏になってきます。

もしも稽古後にそのまま放っておくと、こうした情報のキャッチが行われません。
むしろ鍛えるたびに強化されていく体とストップの掛からない意思により、自分の体に必要以上の負荷を加えても問題ないとさえ錯覚してしまいます。

指先からの実感という根拠はこうした無軌道な自信を制御することに繋がり、自分の状態をより深いレベルで把握出来る状況を作ってくれます。

その結果、ケガの防止や稽古負荷のコントロールが出来るようになってきます。
これがセルフケアがもたらしてくれる地味だけどとても重要な恩恵です。

やりっぱなしではなく、稽古の後に自分の体をいたわることは最終的に自分のメリットになります。

疲れていないから放っておくのではなく
明日以降の自分に向けた投資だと思って
こうしたセルフケアを欠かさずに行っています。

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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す  岩見より