運動後のケアをひとつ知っているだけでも運動への恐怖は薄くなり走り出せます

20141016
創造と工夫、心に明かりを
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「走るのはいいんだけど、昔それやって膝やら腰やらを痛めたこと思うと怖くってね」
学生時代に無理やり走らされ、いろいろと痛めた記憶のある中年会社員武術家Junoiwamiにとって、運動はどちらかというと回避したいイベントでした。

しかしそれも今は昔、現在では形意拳をはじめとした武術だけでなく、自転車や縄跳びなどの足腰に負担のかかる運動を継続的に行っています。

ケガは殆どありません、痛みは筋肉痛程度です。思ったよりずっと快適に運動を続けられています。

特に先日行ったスロージョギングでは初めての土地で40分走り続けても問題ありませんでした。

ケガをしない理由の一つとして「練習を行った後に体のケアも行っているから」という、とても単純な事があります。

「かつて感じた痛みが出なかった!」こうした事実は「ケガの痛みが怖いから運動をしたくない」という理由を持つ私にとって、運動をためらう心のハードルを下げてくれました。

今回は運動後の体のケアとして、主に膝から下についてのケアについて私がやっている事を紹介します。

●まずは触ってみる事から
●ツボは意外と役に立つ〜足の三里と湧泉
●足首はしつこく回す

目次

まずは触ってみる事から

運動後、私は一通り体に触れていきます。
自分の体がどうなっているかの状態確認です。

どうしても使いやすい筋肉ばかりを使ってしまうため手で触れると驚くくらい熱を持ち、酷使していた事が分かります。
絶えず体を支え続けてきてくれた関節はもう動けないとばかりに固くなっています。

状況を見て、まずアイシング(膝や腰などの関節部を中心に冷水シャワーで冷やす)をすべきか、それとも普通に自分で出来る範囲で揉みほぐすべきかを決めます。

ツボは意外と役に立つ、足の三里と湧泉

アイシングやふくらはぎの揉みほぐしが終わったらツボへの刺激を行います。
ツボというものは効果が実感出来るのでおすすめです。

足の三里

足の三里、というツボがあります。
膝のやや外、膝から指3〜4本分したにあるツボです。
ここを指の腹で押してみます。
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asisannrib
数秒押して、離して、また数秒押す、という行為を繰り返します。
5回程度繰り返すと、膝下から足先にかけてジンワリと血流が加速していくような感覚が出ます。

緊張した筋肉がほぐれ、血流と一緒に疲れが分散されていく感じがします。

湧泉

湧泉は足の裏にあるツボです。
中国拳法や他の武術でも重要視されている部分です。
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湧泉は足の指をキュッとすぼめた時の皺の下の部分になります。
そこを足先に向かって押していきます。

これも数回、押しては離すを繰り返します。
足の三里ほど大きな効果は感じないのですが、足の三里とセットにして実行することで疲労の回復が早く感じたので今も続けています。

足首はしつこく回す

足首を回します。
このとき大事なのは二つです。

一つは座った状態で行う事。椅子でも床に座ってでもかまいません。
二つ目は手で足先を持って一定方向に何度も回す事です。

軽い力でいいので、回していきます。
やや大きめの円を描くように5回、10回、20回と回したら逆回転です。
それを両足とも行います。

足首を回し終わった後はまるで潤滑油を差し込んだように軽く動きます。

足首が固い、関節部が固まるといっても、実際に関節が固化しているのではなく、その周りの筋肉が萎縮しています。
そのため一定の軽い力で回し続ける事でほぐしていく事が出来ます。

一つの注意点としては、くれぐれも力強く振り回さないでください。
力を込めてグリングリンと回した挙げ句、足首を余計に痛めた私の言う事はそれなりに説得力があると思います。
あれは長期化するのでやめた方が良いです。わりとマジで。

足首回しは立った状態でやる事が多いのですが、ケアを目的をした場合は座った状態で手で回した方が良いです。
立ったままでは力加減が出来ないため、思ったほど効果がありません。
回転軌道もいびつになるため伸ばすべき筋が伸びないままになってしまい、疲労が蓄積したままになります。

まとめとして

簡単ではありましたが、膝から下にかけてのケアについて説明をさせていただきました。
ここから更に膝や腰などの体感部に近い部位のケアに入るのですが、それはまた日を改めて説明出来ればと思っています。

一度でも運動で痛い思いをすると、その恐怖のため運動が嫌いになるケースがあります。
それでも健康のために、シェイプアップのためにと運動する需要や欲求は募るものです。

自分がやりたいと思う希望と過去の痛みという恐怖の間で迷い、なかなか運動を実行出来ない時は、こうして運動後のケアの方法を知っておくと何となく「やってみようかな」と思うようになります。

そんなちょっとした保険のような知識は、自分にとって苦しいだけだった運動を楽しい気持ちにさせてくれる活動に繋げてくれると思います。

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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す  岩見より