雨の日も、それはそれで

創造と工夫、心に明かりを
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さて、雨です
ここ数日は夕方や夜になると雨が降りますね

稽古場所が主に屋外である私にとっては
この時間帯に雨が降るのはなかなか厳しいものがあります。

一時期は、意地でも場所を確保して稽古をしていたのですが
現在は雨天の日は自室での稽古としています。

理由は非常に単純で
「意地でも場所を確保する」ことに費やす時間と
稽古後の疲労などを考慮した結果
「あ、割り切って自室で稽古した方がいいや」と判断したためです。

もちろん100%自室というわけでもなく、状況に応じて屋外も選びます。

いずれにしても、屋外と自室では状況がまるで違うため
屋外と同じメニューは出来ません。
しかし人間、畳半畳ほどのスペースがあれば稽古などはいくらでもできます。
考えてみれば、毎朝の起き抜けの稽古は、その半畳分でやっているのです
何の問題もありません!

屋外と自室、それぞれの稽古の大きな違いとして
屋外では広いスペースを使えるため、移動を前提とした稽古が出来ます
自室ではそれが出来ません。震脚なんては論外です。怒られます。

そういう理由ですので、自室稽古では見方を変えて内容を変更します。
「移動しないで効果の出る稽古」
を中心にメニューを組みます。
そのため自然と「その場基本(定歩での稽古)」がウェイトを占めます。

この場合の「効果が出る」というのは、「自力養成」です。「練る」と言ってもいいです。
動くことが出来ないからこそ、誤魔化せない稽古を積み重ね
「自力」を養成していくのです。

雨が降る、ただその一つの事実が、強制的に自力養成へのルートを目の前に用意してくれるのです
おお、なんと素晴らしきかな、雨の日の自室稽古!

雨の日、晴れの日、強風の日、雪の日…日本の一年は四季を運びます
ですから私も、それぞれに合わせて稽古の環境や内容を変えていきます

結構楽しいですよ
今まで習ってきた事や体験したことを踏まえて
どうすれば良いかを考えて取り組んでいく。
全く同じメニューでも、日が違えばそこに感じる満足感や達成感も違います。
現状から更に進んだメニューにもいけるし
再び同じメニューに戻ることもできます。

雨の日も晴れの日も、少しだけ頑張って
少しだけ前へ進む
そんな日々を抜けて、ふと振り返ってみると
ああ、結構やってきたんだな、と
また前を向いて、一歩を踏み出すのです

あなたは、雨の日はどうしていますか?

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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す  岩見より

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