バスにゆられてひとり旅~2021年9月長野県大鹿村1
定期的にひとり旅をしたくなる岩見です、ごきげんよう。
ひとりで静かにすごしたい
なにもないからこそ心の豊かさに目を向けられる場所が良い。
そんな条件で探し当てた場所は長野県大鹿村
宿を決めたあとに移動手段を考える。
うん、バスがいい。
金銭的にも体力的にも負担が少ないのが良い。
それに前から一度やりたいこともあったのだ。
今回は大鹿村ひとり旅第一弾。
自家用車でも新幹線でもない、バスに乗って陸路を行く。
そんな往復のバス旅行道中記です。
目次
長野県大鹿村の宿泊情報
ひとり旅は心の豊かさに目を向けられる場所が良い、として目星をつけたのは長野県大鹿村。
調べてみると数多くの宿泊場所がありました。
ようこそ南アルプスと歌舞伎の里大鹿村へ~宿泊情報
ところが、問い合わせてみると時節柄長野県民ですら村に入ることができないとのこと。
その中で唯一宿泊を了承してくれたのが「おより亭」でした。
大鹿村お山のお宿「おより亭」
電話で宿泊の旨を問い合わせるとあっさりと快諾してくれました。
特徴も名産もない普通の宿という女将さん。
「それだけの宿」という言葉が印象的でした。
その「それだけ」が当時のわたしにはとても大切なように感じられました。
旅路はゆっくりバス旅行
今回はバス旅行にしました。
価格も安いし黙っていれば目的地に着く。
懐にも体力的にも優しい旅になるので頻繁に利用します。
新宿から長野県へは高速バスを使って移動。
予約はハイウェイバスドットコムを利用します。
長野県の松川インターチェンジで下車してから路線バス(伊奈バス)に乗ります。
60分ほどで宿の最寄りの停留所へ
停留所から宿までは車で送迎してくれるとのことなのでお願いしました。
東京都の自宅から目的地のおより亭までおよそ250キロメートルの旅は快適な道中になりそうです。
高速バスは気楽な旅の移動手段
高速バスの旅はなにが良いって楽なのが良いです。
寝すごさない限りなにをしても最終的には目的地に着く。
この安心感は代えがたいものです。
大きな荷物は荷台にまとめて入れておけば良いので盗難の心配はまずありません。
電車のように目の届く範囲に置かねばならない煩わしさがありません。
手荷物だけを手に座席に着けばあとは自由時間です。
旅行当日、まずはバスタ新宿から高速バスに乗って長野方面へ。
チケットを予約したときはスカスカだった座席は当日になってみるとほぼ満員。
結構人気があるのだなあとちょっとした驚き。
9時10分新宿出発、12時50分松川インターチェンジ到着まで3時間40分の旅。
寝過ごさないようにタイマーをセットしてレッツフリータイム!
外の風景を見て楽しみ
読書にふける
集中が切れたら少し眠る
バスの中ならフリーWi-Fi使えるからネットにも繋ぎ放題。
SNSも遠慮なくできる。
現代人にとって快適な旅と言えましょう。
地図でどのあたり走っているかを確認すると「遠くにきているのだ」と実感する。
11時過ぎ、山梨県の双葉サービスエリアにて休憩
食べるものでも買おうかと思ったがやめる。
腹を減らしておいた方が美味しく夕食を食べられるだろうという現金な理由。
バスは引き続き長野方面へ。
景色に緑色が多くなり山に来ている事実に心が躍る。
松川下車~のどかな60分の待ち時間
12時50分、定刻通り松川インターチェンジに到着
結構乗客がいるのにここで降りたのはわたし1人。
ひとり旅の特別感を十分に感じるシチュエーション。
バス停の表示を見ると一個しか書いていない。
「バスは一日一度来る」という何某の歌詞をそのまま体現している
次のバスが来るまで60分ほど待ち時間。
どうしようかな
散歩しても良いな、果樹園とかあるし。
遠くの山や町、のどかな風景を見ながら松川の空気を吸い込む。
うん、なにもしないでいいや。
待ち時間を使って体全体でこの空気感を味わおう。
ちなみに目の前の坂道を1キロメートルほど歩いて降ればJAの直販所がある。
帰りにお土産としてリンゴなどを買いに寄ろう。
伊奈バス道中記~運転手さんとの会話が楽しい
14時10分、松川から大鹿村方面へと運行する路線バス(伊奈バス)の車両が到着。
ここから宿泊場所「おより亭」の最寄りの停留所「中学校前」まで約1時間のバスの旅だ。
乗客は、ここでもわたし一人。
一番前の席に座る。
実は今回の旅ではやってみたいことがあったのだ。
「バスの運転手さんと世間話&地元情報収集」
これ、都バスでやったら非難囂々の大ブーイングだろうが、ここならできるしやってみたい。
タクシーの運転手さんと話をすることはあっても、バスの運転手さんと世間話はまずやらない。
いまならやれる、乗客がわたし一人なら!
話しかけても大丈夫か確認をしたうえで会話をする。
天気の話といった無難な話題から始まり
特産品あれこれと来歴
この時期に美味しい果物
運転手さんの経歴
このバス自体が赤字だけど、利用者の希望もあるので自治体の予算によって運営されていること。
利用者、増えてください。
この近辺は実は電車でも来られる(マジか)
でも時々運行停止するので注意とのこと(マジか!?)
地元の人との交流がとても楽しい。
唐突な申し出に気持ち良く応じてくれてありがとうございます。
ああ、よかった、旅に出てきて。
停留所からおより亭への送迎
停留所「中学校前」に到着。
既に女将さんが送迎に来てくれていた。
車に乗って話をしながら10分程度、すぐに目的地「おより亭」に到着。
郷愁をわきたたせるたたずまいに思わず見上げて息を吐く。
さあ、ここからが旅の本番です。
しっかりゆっくり、ひとりの時間を楽しもう。
昭和時代へのタイムスリップを味わえる「おより亭」
おより亭に到着してからの時間は、ただいま書いていますのでしばしお待ちください。
帰路もバスで窓の外を眺めながら
翌朝、朝食や支払いを済ませた後におより亭を離れます。
本当に良い時間でした。
その後は女将さんにバス停に送ってもらいました。
行きとは違う停留所に送ってもらったのは、「もしも雨が降った場合に屋根のある停留所のほうが良い」という配慮から。
実にありがたいです。
路線バスに乗り、松川インターまでの移動。
窓の外を眺めながら行きには気づかなかった眺めを楽しみます。
天竜川を渡って下り、少しずつ市内に向かっていきます。
意外だと思ったのはダンプの往来が激しいこと。
道路の補修工事のための車両と、リニア開通に向けての工事との両方で動いているようです。
バスの運転手さんとの会話はやはり楽しく、眺めるだけではわからない多くの情報が旅の豊かさを後押ししてくれます。
JAみなみ信州直売所もなりん〜おみやげの果物が盛りだくさん
11時20分、松川インターチェンジに到着しました。
高速バスの出発時間まで1時間以上あります。
行きでは時間がなくて寄れなかったJAの直売所に向かいます。
坂道を歩いて10分程度で到着したので行きに寄っても良かったかなと思いました。
中にはリンゴをはじめ、梨、ブドウ、その他多くの特産品が売っていました。
果物以外もたくさんありました。
正直目移りします。
リンゴだけでも6種類くらいはあったかな?
それぞれに甘さや酸味などが表示されていたので好みの目安がつけやすいです。
わたしが選んだのはりんご2種類と梨。
リンゴはシナノドルチェとシナノピッコロ
梨はあきづき
梨もいくつか種類があったけど、甘い梨が欲しかったので説明書きを見て甘さのありそうな梨を選ぶ。
合計15個の果実はずっしりと重い。
これを持ってまた10分間坂を上るのかと思うと少しひるむ。
まあいっか、普通に持ち帰ろう。
送料610円(2021年9月現在)で店から自宅まで直送するのもありだけど、そこまでする必要もあるまい。
高速バスで新宿に帰る
12時35分、松川インターチェンジから新宿へ高速バスで帰ります。
路線バスと同様に窓の外を眺めます。
今度は乗客がいるので誰かと話すこともなく静にすごす時間になりそうです。
諏訪湖の西側を抜けます。
双葉サービスエリアではシナノドルチェが3個で750円で売っている。
直売所だと6個入ってて550円だったのに…物価の上がる様子を垣間見ました。
16時30分、バスタ新宿に到着。
これにて今回の旅は終了です。
長野県大鹿村バス旅行まとめ
今回は長野県大鹿村への旅行をバスで行いました。
バス旅行は少し時間はかかりますが、その分ゆったりと移動時間を楽しめました。
特に今回は路線バスの運転手と話をすることで一人旅でありながら生の地元情報を得ることが出来て旅の充実感を味わえました。
関連リンク
内部リンク
昭和にタイムスリップしたかのような「おより亭」での時間。
外部リンク
大鹿村お山のお宿「おより亭」
ご夫婦のあたたかなもてなしと料理が心身に沁みます。
「それだけの宿」がなによりもありがたかったです。
バス情報 伊奈バス~大鹿村
これがなかったらたどり着けなかったかも知れません。
本当にバスが一日に一度というのがあるのは衝撃でした。
〈宿泊情報〉
長野県大鹿村の宿泊先はここで探しました。
宿泊以外の情報も多くあります。
ようこそ南アルプスと歌舞伎の里大鹿村へ~宿泊情報
信州で2番目に山奥の村紀行~大鹿村宿泊施設一覧
〈高速バス〉
東京から高速バスを利用するとき、いつもお世話になっております。
バスタ新宿
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ハイウェイバスドットコム
〈おみやげ〉
JAみなみ信州直売所もなりん