武術の稽古の過程を見直そう~30点主義で体と意識のバランスを保つ

創造と工夫、心に明かりを
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さて、
中国拳法の練習で努力するほどドツボにハマる人、いませんか?中年会社員武術家JunoIwamiはそんな人間の一人でした。
そんな私に欠けていたものは「全体的に見て正しいかという視点」だったのです。

自主練の度、道場での稽古の度、どうにも上手くできない自分に苛立ちばかりが募っていました。
そんな自分が多少とはいえ上手く回るようになったのは、意外にも努力しない努力「30点主義」の存在でした。

●1.意識が強いとバランスが崩れる
●2.全体のバランスに目を向ける「30%主義」
●3.「30点」が「90点」を超えるとき

「一生懸命」の方向性を問い直すことで、成長のベクトルは大きく変化します。

目次

<<結果を求めすぎるとダメになる>>

一生懸命になるほど上手くいかない時が多くあります。
これは急いで結果を求めるあまり、今の自分の状態を無視してしまっている状況です。

●1.意識が強いとバランスが崩れる

上手くやろうと意気込むと、それにだけ意識が行ってしまいます。

「強く打とう」「素早く動こう」
そうした強い気持ちでいっぱいになる余り、手足にばかり力が入り体のバランスが崩れます。

筋肉や骨格、そして意識についても良くない状態となり
コントロールする事を忘れ、思うような結果が出ないという状態です。

●2.全体のバランスに目を向ける「30点主義」

「結果的に」上手くいくようにする事を目指す場合、私は「30点主義」で取り組んでいます。

「30点主義」とは「半分以下の力で動く事で、体全体への注意を途切れさせない」という方法です。

100点満点中の30点程度に抑える事で、体全体のバランスを捉える事にだけ目的を絞り
強すぎる意識によるマイナス分を発生させないようにしています。

●3.「30点」が「90点」を超えるとき

「30点」であっても同時運用によって「90点」を超える事は出来ます。

30点主義は全体バランスを把握する事に注力しますので、腕や足など個々のパーツをバランスよく使えます。
相手が自分であっても他の誰かであっても、その90点にまともにぶつかるようなガチ当たりしません。
例えば相手の腕が90%の力を出してきても、私は自分の腕で30点、足で30点、腰で30点…と分散して用いる事で対応するのです。

自分の体であれば、体に込めている無駄な力を余力のあるパーツに振り分ける事が出来ます。
私の場合、これにより形意拳の基本の構えや五行拳に随分と修正を加える事が出来ました。

他の誰かとの約束組手などであれば、相手の突きを腕の30点で対応しつつ、足の30点と腰の30点でさばいていくという流れです。
外国人の様な骨格が違う、パワーに優れた相手であっても、たやすく対応できたのはこの方法があったためです。

こうした各パーツの同時運用を行う事で「自分の力が弱くても、相手の強い力に対応できる」事が可能となります。

<<そっと一息つく余裕を持とう>>

30点主義は「どうにも煮詰まった時」の脱出手段として有効です。
一朝一夕で出来る事ではありませんが、新しい発見に繋がる事が多くあるのも事実です。

頑張りすぎず一息ついて、すこしリラックスし
結果だけでなく過程に目を向ける事で、これからの自分の成長を見続けていきたいと思います。

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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す  岩見より