胸で息吸う4工程~武術の呼吸より前に日常の呼吸効率も上げておこう
創造と工夫、心に明かりを
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さて、
中国拳法で呼吸法といえば腹式呼吸ですが、中年会社員武術家JunoIwamiの場合、日常的な呼吸を楽にしたいと思った時は胸式呼吸に取り組む方が効果的でした。
今回は「息を吸い込む」という単純な動作について4つに分ける事を説明します。
これにより「肺」の今まで使っていなかった部分を刺激して、日常の呼吸効率を向上させることが出来ます。
◆1.普通に息を吸う
◆2.肺の上部に向けて吸い込む
◆3.背中を膨らますように吸い込む
◆4.全体的に膨らませる
目次
<<● 4つに分けて息を吸う順序>>
細く長く、息を吸い込みます。この時に頭の中で「1、2、3、4」とカウントしながら下の4つの工程で息を吸い込みます。
◆1.普通に息を吸う
まず普通に息を吸います。
または胸の下の方、横隔膜に向けて息を吸い込むようにします。
これで肺の中部から下部にかけて「普通に」息が吸い込めます。
◆2.肺の上部に向けて吸い込む
そのまま息を吸い込みながら、肺の上部にまで息を吸い込むようにします。
鎖骨の下あたりに手を添えると意識しやすいです。
普通の呼吸ではまずここまで意識しません。大いに息を吸い込んでください。
この1と2で肋骨が柔軟に開くように感じてきます。
デスクワークが中心となる動きの少ない人にとってはありがたい柔軟さです。
◆3.背中を膨らますように吸い込む
肺の裏側、肩甲骨を後方に膨らますようにします。
この吸い込み方を意識する事で、今まで平面的に扱っていた「肺」という器官が一気に立体的に意識できます。
ペラペラのレジ袋のような肺がちゃんとした奥行きのある「箱」のように容量のある器官として認識できるので、息を吸い込みにくい場所についても分かってきます。
肺と背中、こんな近くにあった部分なのに、全然使っていなかったと驚愕の声が聞こえて来るようです。
◆4.全体的に膨らませる
1~3を同時に行います。
下へ、上へ、後ろへと均等に膨らませます。
始めのうちは後ろへ膨らませる動作が難しいと思います。しかし問題ありません。ゆっくりと取り組めばよいのです。
それぞれ同時に作用させることで、まるで風船が膨らむかのように肺に空気が満たされます。
息を吸うという単純なことですが、大きな変化を感じる事でしょう。
<<日常の呼吸効率を上げる効果>>
新鮮な空気を取り込む事は体や頭の健康に良いと言われています。
呼吸という取り組みを通じて今まで使っていなかった部分を刺激し、日常的な呼吸の効率を上げていきましょう。
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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す 岩見より