武術の練習時間を確保する手段①~「快」とタイマーと朝の練習
創造と工夫、心に明かりを
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さて、
武術の練習は朝が良いとは言われています。が、
「はっきり言って朝は眠いです。やりたくありません、絶対に」
そんな風に思っていた自分が、今では夜の練習より朝の方が良いと考えを改めているのですから人生分かりません。
今回は朝の練習に着手するためにやった行動を、その時の状況を交えて説明します。
●1.「快」を感じる時間と取り組みを探す
●2.「不快」を感じたら時間ややり方を変えてみる
今回は「●1」について話をします。
新しい取り組みを作るのは大変ではありますが、「少しずつ」を行うための5分タイマーと心のハードルを低くする「快を探す」ことを組み合わせる事が出来れば可能となります。
<<●1.「快」を感じる時間と取り組みを探す>>
本記事ではやって気分が良い状態を「快」とします。
爽快とか、愉快とかそうした意味での快です。
これを感じる状況を探し出すことから始めます。
私の場合は切っ掛けがありました。
朝の練習時間を構築しようとしたとき、まずは椅子に座り足首を回したり、ふくらはぎをマッサージしたのです。
これは体重の重い私を一日中支えてくれた足の末端部を少しでも回復させようとした行為でした。
ところがこれが思った以上に効果的でした。30秒ずつ回したりさすったり、揉んだりしただけで随分と血行が良くなりました。
ゴリゴリと音を鳴らしていた足首は注油したかのようにスムーズに動き、固かったふくらはぎは柔らかくなり、血液がめぐっていくのを感じます。
そして立ち上がった時の、何と足の軽い事!
とてもハイな、いえ「快」な気分を感じました。起床後僅か5分と経たない時間の出来事です。
いつ?という問いには
「朝の、目が覚める前の動きの鈍い状況」
どんな取り組みを?という問いには
「末端部のマッサージという運動負荷の少ない行動」
これらの組み合わせによって「快」を得ました。
「朝の練習も、悪くはないのでは?」
こう思うようになったおかげで、心理的抵抗は随分と少なくなりました。
「実は朝の運動と言ったって、そこまで長くやる必要なかったのでは?考え過ぎだった?」
この考え方が、朝の練習をどの程度出来るかという、一番取り組みにくい部分に切り込むための切っ掛けとなってくれました。
今では相応の時間を朝の練習時間に割り振れるようになりましたが、そうしたきっかけは、実に些細で実に自分の欲求に忠実な部分が出たためでした。
<<●2.「不快」を感じたら時間ややり方を変えてみる>>
本項目は次回に投稿します
<<ここでも活躍、5分タイマー>>
取り組める時間や「快」の感じ方は人それぞれですが、これから何かに取り組もうとするときにいきなり一生懸命やろうとするとばててしまいます。
こうした時に「5分」という区切りをあらかじめタイマーで設定しておけば、時間的にも精神的にもとても楽に取り組めます。
何度も申し上げてる事ですが、「やろう」と思って手を付けると、どうしてもやりたいことにばかり目が行ってしまい、収拾がつかなくなるというパターンが多いです。少なくても私はそうです。
特に今回の記事のような「快を探す」というパターンは、見つけてしまうといつまでもやってしまうリスクが高いので、適度な部分で区切りを入れないと他に割り振るべき時間を圧迫してしまいます。
「足をマッサージしていたら朝食を食べ損ねた」という状況は回避したいのです。
こうして「区切り」をつけるためにも、始めのうちは5分タイマーを使って取り組み、今の自分に何が出来るかを探す行動を、いつもの日常に少しだけ割り込ませてあげるのです。
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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す 岩見より