何気なく準備体操をしてませんか?~体との会話で武術の練習効率を上げてしまえ

創造と工夫、心に明かりを

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さて、
中国拳法の練習って、何させられるんだろう?こう疑問に思っているあなた!私も同じでした
まさか映画みたいにず~っと空気イスとか?水の入った杯を頭の上に置かれて「水がなくなるまでそのまま」とか拷問じみた事をやらされるのか?
こうなると疑問というより不安ですが、やはり「知らない」と不安にも拍車がかかります

実際に練習に参加してみるとすぐに分かるのですが「準備体操→基本→応用」といったごく普通の流れです。
しかし、何気なくやっている「準備体操」も、その後の基本や応用を見据えてやってみると意外と大切なんだなと思うようになります。

そこで今回は「準備体操」について話していこうと思います。
●1. 自分の体と対話をするラストチャンス
●2. 練習内容を先取りする

中年会社員武術家JunoIwamiにとって、怪我をしないための体操以上の大切な工程なのです。

目次

<<いきなりフルパワーは危険です>>

いきなり本気で練習を始めようとすると怪我をするリスクが高くなります。
いつだったかも、起き抜けにフルパワーを出そうとしたら「心臓に激烈な痛み」を生じたことがあります。

いくら私でも学習するので、それ以降練習前の準備体操は欠かせません。
ですので、「準備体操の目的は?」と問われれば

練習に適した体の状態に持っていくことで怪我を予防し、練習での高いパフォーマンスを引き出すため、と答えます。

多分これが一般解だと思うのですが、それだけですとどの程度の時間をかければ練習に適した体の状態なのかが分かりません。
出来れば、短時間で効果的な取り組みにしたいものです

●1. 自分の体と対話をするラストチャンス

無目的でダラダラやっていても何とかなってしまうので注目されにくい準備体操ですが、こう考えてみてはどうでしょうか?

練習が始まってしまうと、先生や他の人達に干渉されてしまう。その前に自分が自分のために取り組める最後のチャンスだ

こう考えますと、準備体操の目的である怪我のリスク低減に具体性が増してきます。
自分の体の状態を把握して、起きそうな怪我や事故に先回りしていく、という取り組みです。

そのためには自分の体と対話をすることが必要です。
屈伸や伸脚など、順番通りに体操を行いながら「あ、やはり足首の調子がおかしい。これ以上やると本当にひどくなりそうだ。少し入念にストレッチを行おう」などの体のチェックを行っていきます

●2. 練習内容を先取りする

練習内容によって準備体操の内容は変えるべきだと思います
例えば形意拳の場合、素早い進退と強力な打突が求められます。

そのため私の場合は、腰を中心とした背部からふくらはぎまでの伸ばし&ねじりを行う事に重点を置きます。補助として、首筋(打突時のムチウチ対策)と足首回し(体重が重いための負担軽減)を行っています。

このように自分が何に取り組んでいるかを考慮し、また体の状態に合わせて少しだけ「今の自分に合わせた、自分だけのメニュー」に準備体操を変えることで、練習が始まった時に、いつもより少しだけ高いパフォーマンスに繋げることが出来ます。

<<怪我なく、より高みを目指す練習に向けて>>

練習をするなら、怪我はしたくありません、そして前回よりチョットだけ上手くなりたいと思います。
そのためには準備体操をしっかりやっておく必要があるのですが、このように少しだけ気を付けてみると、準備体操という誰でもやっている内容をもう少しブラッシュアップ出来ると思うのです。

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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す  岩見より

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