変えれば通じる「休養の実感」~中年会社員武術はやり方を「変化」させて効率的な休養を目指します
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創造と工夫、心に明かりを
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さて、昔の言葉に「窮(きゅう)すれば変(へん)ず、変ずれば通(つう)ず」という言葉があります。
これは易経の言葉で「窮した場合(どうにもならない場合)は、変化させると上手くいく(道が拓ける)」という意味合いで使われます。
中年会社員武術家JunoIwamiは武術を通じてこの言葉を知ったのですが、この言葉は武術だけでなく、様々なことに当てはまります。
今回は、そんな「変ずれば通ず」という状況について、ここ数日の記事のテーマである「休養」を参考にしながら説明します。
●「休養」での変ずれば通ず
前回説明したような複数の休養手段を用意しておくことは、「変じる」ための準備と言えます。「今までのやり方が通じない状況」が発生してもスルッと変化できるよう、コツコツと地道に「備えること」に取り組んでいます。
<<●「休養」における変ずれば通ず>>
体の疲れを回復させることを目的とした場合、最も効果的な方法は「睡眠」です。
しかし、そもそも睡眠時間が取れなかったり。
精神的に圧迫され続ける状態が長く続くと、その精神的負荷から眠りの質が悪くなります。
その結果体の疲れは回復せず、加えて「どうして寝ても回復しないのだろう…」と精神的な疲労も蓄積するという悪循環に繋がります。
少なくても私はそうでした。
体の疲れを回復させようとしても、他の要因がそれを阻害するのです。
回復手段を無作為に決めてしまい、それの変更を拒んでしまうと、こうした「どうにもならない状況」になってしまいます。
そこで私の場合はいくつもの休養の方法を用意して、「通じなかったら変化する」という手段をとるようにしました。
例えば、前々回の記事で書いた「そうだ、銭湯に行こう」という心の声は「忙しくて睡眠時間を適切にとる事は難しい」という「いつもの回復手段が通じない状況」を示したうえで
「…だから、せめて手足の伸ばせる風呂に入り、血行をよくして、深い睡眠をとる準備をしよう」という変化を望む体からのメッセージとして受け取りました。
そして、この体からのメッセージを実行した時「こ、この心地良さと結構の循環は3時間の睡眠に匹敵する!」と感じました。
素直に銭湯に行ったおかげで体の疲れは回復し、12月15日の演武会には疲労の少ない状態で臨めたと実感しています。
このように、睡眠という一つの手段に頼るのではなく、いくつかの手段を分けて使うという変化によって、短時間で体力が回復出来たという好例となったのです。
◆その他の変ずれば通ず
変ずれば通ず、は他の事にも言えます。
例えば、武術の練習においても、晴れの日と雨の日に練習内容や練習場所を変更したり
例えば、武術の組み手では自分の得意な技が読まれた場合、意外性のある技でワンクッションおいたりなどです
こうしてちょっとした変化を起こしていき、一見無茶なように見えても、工夫と変化によって目的の達成に近づいていくという事が可能となります。
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立ち止まっても倒れても、また人は歩き出す 岩見より