中国拳法の教室「正宝内家拳研究会」の2019年稽古はじめは大切な基本をくり返すいつも通りの稽古でした

稽古始め

新年あけましておめでとうございます。
年明けくらいはまじめに挨拶をしようと意気込む岩見です、ごきげんよう。

2019年1月7日はわたしが主宰する中国拳法の教室「正宝内家拳研究会」の稽古はじめでした。

いつも稽古に来てくれる人に加えて、仕事の都合でしばらくこれなかった人も来てくれました。

さて、そんな中での稽古内はというと実はいつもと一緒。

武術の稽古であると同時に前提となる身体の扱い方を学ぶ。
ついでに心の扱いも少々扱う。

課題を見つけ動機(気持ち)も大切にしながら身体を動かしていく。

そんな心身一如(しんしん・いちにょ)な武術の稽古は大切な基本の積み重ねが肝要です。

いつもと同じ
いつもの稽古
肩ひじ張らずに稽古はじめです。

「今日はどうしたいですか?」という問い

2018年11月頃から、稽古を始める前にひとつの問いを立てる(投げかける)ようにしました。

「今日はどうしたいですか?」というものです。

質問と答え

普通の武術教室などではこうしたことは行いません。
しかし少し思うところあったので試験的にやることにしました。
(この「思うところ」については後日また別の機会に説明しようと思います)

今回のわたしの「どうしたい?」は「体をほぐしてゆるやかに動きたい」でした。

年末年始にも走り込みなどはやっていましたが、せっかくみんながいるのでひとりではできないことをいろいろとやってみたいと思ったのです。

また1月5~6日にかけて奥多摩にソロキャンプに行っていたので、その時に感じた体や精神的な感覚、そこから出てくる課題や伸ばしたい事を話していきました。

参加してくれた人からもそれぞれの意見が出てきます。

例えば、中国拳法の動きでの強い突き方といった武術に直接関係することはもちろんですが
歩き方であったり
安定した精神性であったりと、出てくる意見や課題は様々です。

ひとまず聞いた内容を整理しながら武術を教えつつ、メンタルヘルスやカウンセリングの学びの中から引き出せる内容もあるので、つなげながら稽古をやっていくことにします。

このように稽古が始まる前に問いを立てる。
あるいは目標を設定するといってもかまいません。

こうしたささやかな一手が自分の欲求を明らかにします。
明らかになった問いの答えにこだわることはありませんが、一度明らかにした答えは稽古の中に散りばめられた要素の中から最適な答えを引き寄せてきます。

準備体操を念入りに

年末年始で身体がなまっているかもしれないので準備体操も念入りにやっていきます。

屈伸や伸脚といったストレッチも解説をしながらやっていくと体のどこに意識すればいいかというのがわかるので効果的に取り組めます。

腰を中心に全身をゆるませる運動は、こわばった筋肉や癒着した各部をゆるませ引きはがしてくれます。

体をねじる運動(スワイショウ)はゆるめた体を連動させる運動で体の隅々まで力を伝達させます。

腕を大きく回す「肩伸法」は首肩周りや肩甲骨、肩周りにある三角筋、広背筋に効いてきます。

腰からの連動で動かすことで武術のような「突き」の動作の練習にもなります。
加えて肋間膜まで意識することになるので呼吸が楽になるという嬉しいおまけつきの練習方法です。

肩を回す

この他にもさまざまな体の扱い方や呼吸についてもやっていきました。

武術の練習を始めよう

いよいよ武術的な要素を含めた稽古が始まります。

まずは重心感覚です。
自分の体重がどこにあるのかを感知しながら動いていきます。

この重心を移動させ、その動きが歩き(歩法)になります。

重心と歩き

一般的に歩くという行為は誰でもあたりまえのようにやっていますが、武術の場合は普通の歩きとは違ってきます。

武術の場合は相手の懐(ふところ)に早く無駄なく入り込む必要があります。

それに多人数を相手にした時に適切な位置取りをすることで囲まれることを防ぐことも忘れてはなりません。

普段やっているような「足で歩く」のでは遅いうえに疲れやすいため、なるべく使わないようにしていきます。

重心を起点として軸をともなった歩き方は早さや効率を兼ね備えた稽古法として、わたしはとても重要視しています。

歩き方は武術だけでなく、日常の動きにおいても「疲れない歩き方、立ち居振る舞い」を身に着けるためにも応用できる稽古です。

今回の稽古でもしっかりと取り組みました。

崩拳(ぽん・けん)で相手に突き込む

わたしが教える形意拳(けいい・けん)はとてもシンプルな突き技主体の拳法です。

そんな突き技の中に崩拳(ぽん・けん)という中段突き(相手の胴体部への突き)があります。

崩拳1

今回の稽古では崩拳における腕の扱い方を説明しました。

どんな武術や格闘技であれ突き技は基本的に腰から力を伝えて拳に乗せるという流れになります。

腕の位置、ねじり方といった基本的な部分を教えることで自分の体重を活かした突きが出来るきっかけになります。

また崩拳に限らず、中国拳法など古くからある武術は基本的に交差法(カウンター)が主体になります。

崩拳も例外ではなく、いくつかのカウンターパターンがあり、それらを実際に体験してもらいました。

単純に突くだけでなく、相手を崩すことも出来ますのでシンプルな中段突きであっても相手への対応はいくらでもできることがわかってもらえたと思います。

今年も楽しく頑張っていこう

いつもと同じの
いつもの稽古

やれることを地味に積み重ねながらちょっとだけ挑戦する。
武術という体と精神を使う取り組みの中で自分を探求していく。

やってみるとわかるのですが、取り組むほどに自分の中に可能性があることを実感します。

2019年もそうした日々を楽しみながらこれからも歩いてきます。

みなさま、よろしくおねがいします。