4マイルビーチに太陽が昇る〜世界をぬりかえる太陽の力をまぶたと肌に焼き付けた

照らされる木々

小さい頃は太陽戦隊サンバルカンという戦隊ヒーローが好きだった岩見です、ごきげんよう

オーストラリア到着から一夜明け
誰もいない4(フォー)マイルビーチという浜辺を散歩していました。

日本では夏ですがオーストラリアは冬なので朝日が昇るのはとても遅いです。
7時前になってもまだ薄暗さを感じます。

今回は浜辺からみえる光景と、太陽が一瞬で世界をぬりかえる様子に声もなく立ち尽くした話です。

太陽が持つ圧倒的な力を、眼に映る景色と肌をやかれる温度で記憶することができました。

目次

夜明け前の浜辺で見えるもの

うす暗いうちから部屋を出て、浜辺に出ました。
周りには誰もいません。
照らされる前の木々

左を向けばゆるやかに砂浜が弧を描き、右を見れば森のような木々の繁った丘陵がなだらかな姿を見せています。
並ぶ木々、波の音
砂浜はただ静かに広がっています。

浜辺からの眺めは雲が多い

水平線に重なる雲

遠く水平線には雲が厚く重なっています。
どうやら海面から太陽が昇る様子を見るのはむずかしそうです。
水平線と雲

しばらくすると雲の向こう側から光がさしてくるのがわかります。
すでに太陽は昇っていたようです。

雲の向こうの太陽

雲の向こう側から照らされる光が、わたしの真上にある雲にも当たっています。

太陽がのぼる。その力と世界の変化をみた

水平線から高く積み重なっている雲の層
その向こうからようやく太陽が出てきました。

やっぱりきれいだな、と思います。
雲から顔を出した、さえぎるものがない太陽の光が差し込んできます。

ふと、なにげなく振り返り、わたしは言葉をなくしました。
照らされる木々

先程まで歩いていた道
立ち並んでいた木々が
向こうに見える山が
太陽の光に照らされています。
山の姿が明確になる

なんと力強いことか
なんと熱量を感じることか
照らされる浜辺

陽が昇り、明るさが増す。
世界が色彩を取り戻す

光がさし、空気に熱が伝わる。
身体に感じる空気がグングンと上がっていく。

世界が変わる
今日のはじまりという瞬間がそこにはありました。
照らされる砂浜

ちょっとお話ししたい事

わたしはしばらく立ち尽くしていました。

わたしは予感じみたものを感じました。
「この旅程でも多分いろいろなことがあるだろうけど、それでもこの光景がいちばんなのだろう」と。

おいしいものを食べたり
キレイな景色を見たり
動物にふれあったり
そんな楽しくてうれしいことを多く経験するだろう

ハプニングがあったり
思うようにいかなかったり
体調を崩したり
そんなへこむようなこともあるだろう。

でも日本に帰国したあとで「2017年のオーストラリアの旅行で一番印象に残っているのは?」ときかれたら。
この浜辺での瞬間を思い浮かべる。
そんな予感を感じました。
雲の色空の色

太陽に照らされている光景が
陽光の力強さにやかれる肌が
その時のオーストラリアに引き戻してくれる。

この時見た太陽と世界が変わる様はそれほどまでに強烈でした。

太陽という存在
世界を一瞬で変容させていく様子を目と肌に感じながら
わたしは砂浜で立ち続けていました。
走る人