腕を楽に軽くうごかすためのイメージ術〜胸の中の横向きの筒と動きの変化
人間は二本の腕を使っていろいろなことができます。
その反面なかなか思うようには動いてくれないのも事実です。
たとえば妙に肩が凝ってしまったり
腕が上がらなかったり
関節に痛みが出たり
パソコンでの入力や文字を書くときにすぐに疲れる
スポーツや楽器の演奏でうまくできない。
などなど
自分の体なのにままならないものです。
今回はちょっとしたイメージを構築することで自分の体の動きの変化を感じてみたいと思います。
いじるのは、胸です。
胸にイメージを持つことで腕が軽く動かせるきっかけになります。
ちょっと不思議に思うかもしれませんがおつきあいください。
目次
胸の中に横向きの筒をイメージする
イメージは「横向きの筒」です。
これを胸の中に置きます。
イメージとしてはこんな感じです。
頭の下の横向きに置いた筒のイメージです。
幅は両肩
厚みは胸から背中
そうした大きさの横向きの筒を胸に置きます。
筒に腕を通して一本にして使う
このイメージの重要なところです。
自分の両腕がこの筒の中を通って繋がっているイメージを持ちます
腕を筒の中を通ったしなやかな一本の棒として考えるのです。
このイメージを持ちながら腕を動かすと、腕の深い部分が動くようになります。
肩甲骨はもちろん胸部全体で腕の動きがコントロールできます。
胸骨あたりを中心に連結することで、もう一つ関節が増えたかのように動かせます。
筒を通して胸の中で一本の棒として繋がっているというイメージ。
右腕をクイッとねじれば、胸の中を通って左腕にその力が伝わっていく感じです。
日常生活でも、腕から胸にかけてのつながり(連動性)が高くなります。
そのため、腕だけとか、肩だけ、とかの個別パーツに負荷をかけることがなくなります。
人によっては自分の腕が思っているより後ろ側にあるというのを実感します。
目の前のことにばかり集中するあまり、自分の体の前面に緊張が走っている人は特にそうした傾向が強いです。
筒のイメージを持たない両腕の状態
筒のイメージを持たない腕は下の図のようなイメージです。
左右がバラバラで、上腕部と前腕部という上下の意識も違ってきます。
これでは連動性も悪いです。
個人によって得意な場所がありますから、そこばかりを使ってしまい、場合によっては変なクセがついてしまいます。
クセに頼った体の使い方は歳を重ねてくると真っ先にその部分が消耗してしまいます。
イメージを持って動かして体の中の変化をみる
今回は腕を楽に動かすためのイメージの持ち方を一つ紹介しました。
全体的に、連動性を持って動かせる。
ここが腕が軽く動かせるようになる重要なところだと思います。
腕が2本あるから、それらをバラバラに使うのではなく
2本ある腕を1本にすることでどのような違いが出てくるか。
筒のイメージはそれをサポートしてくれます。
私の場合は肩周りがずいぶん楽になりましたし、左右の腕の連動性が高くなりました。
これからも自分の体を楽に使えるよう稽古を重ねるとともに、イメージの構築やそれによる変化を積み上げたいと思います。
いい歳したおじいさんになっても健康的に体を動かすことができるよう、工夫をつづけたいですね。